キツネ子的地球の歩き方

女ならではの海外旅行記でございます♪ 後悔NG! やりたいことやっちゃえ!

キツネ子的地球の歩き方

はじめまして、キツネ子です

数年スパンで海外へ逃亡したがる女です。

そして数ヵ月したら気がすんで日本に戻りたくなります。

行きたくなったら、その時だ!

現実逃避大好きです。

ビッチと呼ばれてもそれは少々自覚ありです。

 

キツネ子的旅、真似したら危険を伴うかもしれませんが、今のところ安全を更新しております。

 自意識過剰な女だと思われるかもしれませんが、そこはアホ女と思ってスルーしていただけたら幸いです。

 

 

 

 

 

新疆ウイグル自治区、カザフスタンへの旅

さあ、はじめは新疆ウイグル自治区カザフスタンへの旅行記

 

えっ?どこ?新疆ウイグル自治区って?

と思われる方もいるかもれません。

ウイグル自治区は、広大な中国で中央アジアよりにある自治区のひとつ。

ごくごく簡単に言うと、自治区とは基本的に漢民族(イメージする一般的な中国の方々)以外の少数民族が住んでいて、独特な文化を持っている・・・、

そんな場所・・・。

詳しくはWikipedia見てください。

なんせ、ネットで出る情報とウイグル人から実際に聞いた言い分が違うし。昔々は東トルキスタンという独立国であった場所。

 

カザフスタン

「~スタン系の国ってやばいんじゃないの?」とさんざん周りから言われたけど、

うん、私もよく知らない。(笑)

 

さて、時は2014年の11月半ば。ふと思いました。

「年末年始の休暇をどうしてやろう!」

思いつくのは海外旅行。キツネ子の海外年越しと言えばフィリピンのセブ島

(日本だったら高校卒業依頼基本クラブで年越し派です。)

年末年始にセブ女子旅でカウントダウンを数回してるので、現地の友達曰く、

「私たちはお正月に集結するNew year Girls Generationねっ!」

てことになってる。(笑)

Girls Generationって、あの韓国の少女時代のこと。ふつーに好きです、可愛いし♡

 

なんせその年は9連休だったので、会社員のキツネ子にとっては、これは結構遠くまでいけるぞ、と。

でも特に行きたい国がぱっと思いつかない・・・。

ロシア?ビザ・・・。

モンゴル?極寒。

モンゴルのクラブで遊ぶっていう謎のツアー、ちょっと気になる。でも、年末年始でも普通の時でもツアーの料金は同じ。

なら別の機会でもいっか。

思いつくのは中央アジアかなあ。

いや!待てよ!?

カザフスタン・・・、ウイグル・・・!

私は、この二つの国(と、自治区)に知り合いがいる。その昔に夏のヨーロッパでの休暇中出会ったカザフガールズと、そのまた昔に日本で友達になったイケメンウイグルボーイ。

ここだあっ!

 

早速ツアーで探してもやはりこのセットはない。地図で見ると、お隣同士。

カザフ?元ソビエト・・・。ビザ?調べてみると、期間限定で翌年の夏まで日本人はビザ免除とのこと。(2018現在もやってるぽい)

キターっ

関空アルマトイカザフスタンの都市)

検索。片道12万くらいかー。

うう・・・。正月超高い・・・。

計画立てるのがいつも遅いんだよなぁ。

で、ウイグルまではどうやって行くんだ?

関空ウルムチウイグル自治区の都)で検索すると、

うおーーー!LCCあるじゃん

春秋航空、知らねー!

上海乗り換えで5万ほど。

昔、行こうかな~でも遠いし、無理だな!

って思ってたけど、普通に行けるし。

ネットの時代ってすばらしい♪

いろいろルートを検索。

一番安いやつで、下記に決定!

(赤字の金額は1人当たり)

関空

⬇ JPY24,245

上海(一泊)

⬇    JPY17,510

ウルムチ

⬇    CNY460

アルマトイ

⬇    JPY96,923(関空まで)

北京

青島

関空

 

ウルムチアルマトイ間の移動は、飛行機か長距離バス。

よし。この年末はこれだ!

旅行好きの友達、Aちゃんに声をかけると、「行く♡」とのこと。

決まりー♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウイグル・カザフ①上海へGO!

初めての春秋航空。名前を知ったのも初めて。

夕方、関空LCCのターミナルへ。

何か国も一緒に旅した10年来のグレゴリーのダッフルバッグと、彼氏に拝借したでっかいRIMOWA。このグレゴリーは丈夫&便利すぎて学生の頃は年間250日は使ってた。

地元の友達はほとんどが神戸の女子大への進学でブランドバッグが通例だったので

「なんでキツネ子グレゴリー持ってんの~、おもろい~。」

と笑われていましたが…。

うっせーなー。

キツネ子はこれが好き!

つーか、ハイブランドアイテム無くてもお前より確実にモテるから。

(いや、その子のこと嫌いじゃないんだけど、ムカつくしね。)

 

今回の装束は、旅の終了とともに捨てる気満々のフード付きのブラウンのダウンジャケット。

フードの周りには、ぎっしりすぎやしませんか?と言われるほどのラクーンファーがついてて、被ると完全にライオンキングになるやつ。

 

関空で待ち合わせをしていた相棒のAちゃんは派手なスノボ用ジャケットとバックパックで登場。バックパックけっこう入るらしい。

真っ白なもち肌に、柔らか~いロングヘア(フラやってるから)のAちゃん。

ちなみに瞳の形は三日月型で

通常の状態で笑ってるタイプ。

エロい。

ボンキュッボン!のセクシーな外見とは裏腹に、数年前一人で東南アジアをバックパックで旅した勇者。

Aちゃんは、日本以外で吸う大麻は合法!というオモロイ自分の法律を持っている。ちなみに彼女の中で沖縄はギリ日本に入っていないらしい。

そんなAちゃんと、

いざ、しゅっぱーつ!

 

正直、この旅行で上海に一番びびってるんだよな・・・。

中国人怖い。1年くらい前に日本の百貨店襲われてたし、海外在住の中国人の友達から、その当時日本車を中国の地元(しかも長春)で乗る時は、窓ガラスに中国の国旗を貼って愛国心アピールしないと日本車は襲われるって聞いてた。

満州の恨みがまだあると・・・。

 

さらに、出発前日の会社忘年会で得た情報で中国ではYahoo!GoogleもFBも使えないってことを初めて知った。

しまった、なんかそういうの聞いたことあったような!

いろいろと大事な情報をスクリーンショットで備えて危機一髪!

 

とにかく初めての上海。乗継いい便が取れなかったので、今夜は上海浦東空港へ到着後、翌日利用する上海虹橋空港近辺のホテルで一泊して、翌日早朝に上海虹橋空港第1ターミナルからウルムチへ、という予定。

翌朝5時くらいには上海虹橋空港へいないといけないので、夜から空港のベンチに泊まってやろうかと思ったけど、危ないらしいのでやめた。海外だしね・・・。

なんか空港内のターミナルもめちゃめちゃ離れてるのでバスやらいろんなルートを考えたけど深夜と早朝アクセス不可能。バスも地下鉄も目的地には動いてない。タクシー高くなるだろうし。

キツネ子の基本は、削るところは削る、節約旅なのです。

 

さあ。いざ、搭乗!

春秋航空、席はそんなに狭くない。

ピーチより全然広いぞ、問題なし♪

1時間半後、上海に到着。夜も遅いのでさっさと地下鉄でホテルへ急ごう・・・と思ったら、イミグレが大混雑!

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中東やらインド人らしき人々の長蛇の列が。とにかく並んだけど、進まない。つーか、カウンター全部開けろよー!こんなに並んでるのにー!

見てると、入国管理官のインド人らしき人々への質問が長い・・・。しかも、言葉通じてないみたい。

入国管理官のおばはんの声がでかいのでよく聞こえる。英語で、

 

管理官「どこに泊まるの!?」

インド人「??」(外国語でもごもご。)

管理官「帰りの航空券を見せなさい!」

インド人「??」

管理官「ああ!もう!かーえーりーのぉお!帰りのチケットを見せろと言ってるの!!」

インド人「??」(ワカラナイ、のジェスチャー)

管理官「帰りのチケットを見せろと言ってるの!ちょっとー。この人どうしようかしら。アハハ。」

そして大袈裟に、呆れた、のジェスチャー。誰へのアピールだよ。

そんなんいいから早くしろ。

 

 言葉通じない相手にそんな言い方してもしゃーないから。

おばはん、忙しくてイラついてるんだろーけど、この列見てよ。何人にそのやり取り繰り返してんだよ・・・。

 

中国の方々に「なんで?」は通用しないと聞いたことがある。キツネ子も中国の方相手の仕事でそういう経験は何度もあった。

結局賄賂を支払って解決するけど。 

今回とか、スッと札束出せばすんなりいくもんなんだろーか。

(ちなみに昔セブの空港で荷物超過したとき、直接スタッフに賄賂を払ってなんとかなった(笑))

 

話がずれたけど、1時間以上たってキツネ子たちの番。

パスポート提出。

おばはん、無言でハンコをポンポンっ。

終わり。

・・・。

ま、全然いーけど!

 

さて!地下鉄へダッシュ!予定のスケジュールより1時間半遅れてしまった。

 

さて、空港を出て地下鉄に向かってダッシュ


 空港直結の地下鉄っぽい駅に着いた。

たくさんの人が我先にとX線検査の機械に荷物を通している。


なんかよく分からんがキツネ子とAちゃんも負けじと参戦。


なんせ地下鉄に乗るには必要らしい。で、漫画で見るワゴンセールみたいになってる中ようやくスーツケースを機械に押し込む。

荷物がベルトコンベアに乗って機械から押し出される。


・・・。で?


係りの人、いないし。

なんかよくわかんないね、と言いながらスーツケースを引きずって券売機に戻る。

発券。

ホームへ向かおうとすると…。

あ。

このホームへの入口を通るときに荷物をX線にかけないといけないんだ…と判明。再び人混みに立ち向かう。

 

ようやくホームへたどり着くと、日本の地下鉄と特に変わらない。キツネ子たちは車両の扉が開くマークの一番前に並んだ。

と、すぐさま一人の30代半ばくらいの男が横に立った。 

肩に段ボールを担いでる。

で、人間が不快を感じる領域に侵入してきた。

距離近っ。

くそぅ・・・。

パーソナルスペースをとられたか・・・。

と、彼はキツネ子たちより一歩前に出た。

ナンダコノヤローとキッと睨むと、奴も斜め上から睨み返してきた。 


おお…。


さすが、日本の通勤途中のサラリーマンとはレベルが違う。


この国では強者しか生き残れないのだ…。

なるほどなるほど…ではなく、普通にこわいので我々は彼にベスポジを譲って横にずれた。

こんなとこで刺されても意味ないからなあ。我々は日本人だしここは中国。誰も助けてくれないであろう…。

にしても、今夜は移動だけだからほぼスッピン。

バッチリメイクして色気で勝負すればよかった。

そうだったら奴もこんな態度は…

クソッ。

にしても、中国の方は並ぶということをしないと思ってたんだけど一応並ぶんだね。割り込みするけど。ま、他には並んでる人はほぼいなかった。

 

数分後。

電車が来ると、ホームに散らばっていた大勢の若者たちが、

いきなりものすごいテンションあげて

ギャーギャー言いながら我先にと車両に飛び込んできた。

で、急いで席をキープする。

いや、車内がら空きなんですが。

走る意味ある?

謎。

さて、ここから長旅。乗り替えまで1時間くらいある。

道中、キツネ子たちを楽しませてくれる二人の男性に出会いました。

 

我々の向かいに大学生と思われる男性(SUPER JUNIORのドンへをイメージしてください、それをちょっとカバにしたかんじ。知らんか!)が、イヤホンつけてタブレットでバラエティー番組を見ていた。

チラッと見えたけどめちゃイケっぽいやつ。

しばらくするとおとなしめ3枚目メガネ男が乗車、学生の横に座った。

段ボールを持っている。

みんな段ボール好きだなあ。


にしても、けっこう密着して座ってるなあ。

メガネは床に段ボールを置いて両足をその上へ。内股…。

そして、隣の学生が面白そうな番組を見ているのに気付くと、横から一緒に観賞。

だんだん顔が寄ってく。

同じ場面で二人で声に出さずに笑う

絶対、学生さん気づいてる…。

たぶん、気づいててちょっと見せてあげてる…。

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 なぜか途中で学生さんがハッと気づき、突然に睨み合う二人。

いや、絶対もっと前から気づいてたやん。

でも、その睨みもお互いの目線少しずれてる。

猫の喧嘩か。

なんやねん。


他には、チラシ配りのおっさんが表れ、小さいビラを撒き散らしながら行進。

おっさんの通った後はビラのごみだらけ。

隣では謎の赤いギラギラした串団子のようなものを食べるカップル。

その後、味に飽きたのか団子を半分座席に置き去りにして下車。

後々、あれはリンゴ飴だったことが判明。

 

小一時間ほどして、乗り替え。時間がやばいので10号線案内の方向に走って行くと、行く手が塞がれてた。

しまった、夜遅いからこの通路は閉めたのか!?

別のルートを見つけてワーワー言いながら走ってると、さっき乗車前に戦った肩段ボールのデカイ兄さんがドヤ顔で私たちを睨みつつ横を通り過ぎて行った。


「え?そっちの道閉まってんの知らんかったん?うそぉ?」

という奴の心の声が表情からばっちり読み取れた。

くっそー。

 

乗り換えて1駅乗って、上海動物園駅で降りた。地上に出ると閑散としていて街灯もあまりない。ようやくタクシーを捕まえて古いホテルへ到着。


5時間くらいしか滞在しないホテルなんでなるべく安いとこと。

まあ、値段相応。

一部屋3,000円しない。

Greentree inn Shanghai Hongqiao airport apartment hotel.

駅からタクシーで20元くらいだったかな。


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フロントで鍵を渡され、

階段で上へ上がると廊下に電気ついてない。

暗い・・・。

お化け屋敷じゃないんだからさー。

非常灯のみの灯りで部屋を目指す。

途中からなぜか

廊下に延々と白いシーツが無造作に敷き詰められている・・・?

なにこれ?

しょーがないから踏んづけて通る。

部屋の中に入ると、まあ悪くないレベル。

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韓国土産の靴下は置いといて・・・。

時刻は12時前、とにかく晩御飯食べに出ようということでフロントに飲食店を聞くと、あっちにあるかも、というあいまいな返事。

雪こそ降ってないけど寒空の下とにかく歩くことに。

10分くらい歩いても開いてる飲食店はなし。

けっこう大きい通りで街灯もあるけどほとんど閉まってる。 

しばらくすると小さなお店発見。

従業員らしい若者が店の前を掃除してる。

「Open?」と聞くと、

だめっぽい表情。

え~~。中では食べてる人いるのに~。

めげずに中を指差して「OK?」って言ったらまじで嫌そうな顔でダメ!かなんか中国語で言われたので諦めた。

こわいよー。

中国の男性さっきからこわいよー。


店閉まいなのか、日本人お断りなのか分からないけど、すでに中国で2回も男性に睨まれるという洗礼。

こわいな~中国。

 

少し進むと、また小さなお店。

窓の外から中を伺うと壁に料理の写真と値段も書いてある。

お店のおばさんも笑顔だったのでそこに決定。

とりあえず漢字と写真を見て二品オーダー。

お味は、悪くない♪

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息子なのか、店のお手伝いをしている20歳前後の青年がキツネ子たちの回りの机を何かと拭いたり、箸を整頓したりしてる。

うん、これがあるべき若い男の姿でしょう。

姉さんにはお見通しだよ・・・。

若い(若く見えがちだけど30いってるが)外国の女性に興味を持つのは健全。

睨んでくるのなんて言語同断!

笑いかけると、向こうも恥ずかしそうに笑顔。

後ほど中国語で話かけてきた

何言ってるのか分からない。

「我是日本人!」って中国語で言ってみたけどキツネ子の発音が悪すぎて聞き取れないよう。

日本人って発音が難しくてリズミカルで、昔中国語の授業でその発音流行ったなー。

んで、

彼のワードからフィリピンって言葉が聞き取れた。

いやいやいや・・・。

外国に行くとたまに間違えられるけど。

「フィリピン人じゃない、日本人」って根気よく言い続けたらようやく通じた。

日本人って分かっても嫌な顔はしない、優しいお店の人たちでした。

ちなみに夜道は特に危なくなかった。

人通りはほぼゼロでしたが。

 

 

 

 

 

 

ウイグル・カザフ②ウルムチ上陸

 早朝3時半起床。結局2時間も寝てない。

ささっと用意を済まして4時過ぎにフロントへ行ってタクシーを呼んでもらおうと思ったら・・・。おお?

先にフロントと話をしていた男性、タクシーを手配してる!

アクセントからして日本人なので、

すかさず

「私たちも空港なんで一緒に行ってもいいですかぁ~☆」

タクシー代節約!

そのお兄様は虹橋空港第2ターミナルに行くとのこと。キツネ子たちの目的地、第1ターミナルはその先で少し離れてるけど、知らない土地でのタクシーはあんまり好きじゃないので心がラク。タクシーはメーターをちゃんと使ってくれたので安心。

でもこれ、アジアでは男性客がいるかいないかでけっこう金額が変わってくるので良かった。まぁ、キツネ子の経験上のことなんで一般的にどうなのかは知らないけど。

 

早々と空港について、売店でパンと水を購入。ここからもLCCだから機内食は出ない。7:00発で、13:55着。7時間のフライトかぁ。

中国広い!とにかく寝るしかない。

国内線なので、出発まで暇。免税店ないし。退屈~!

とにかく座ってだらだらAちゃんとおしゃべり。

イケメンもいねーなー。

キツネ子とAちゃんは日常的に恋の始まりを探しております。

 

と、ここで目を疑う光景に出くわす。

待合室にあるゴミ箱の上に、母親が小さな子どもを掲げている。

「!?」

子ども(男児)、ズボン履いてない。

ゴミ箱の上で、オシッコしてる・・・。

えっ。

すぐそこに、トイレありますけど!?

気持ち悪いし臭ってきたら嫌なので、遠く離れたベンチにすぐさま移動。

That's China!  

おええぇえ…

お尻に丸い穴が開いているズボンを履いていないだけマシなのだろうか・・・。(この時期に履いたらお尻が凍るもしくは生殖機能が不能になるかもしれませんが。)

数年前桂林に行ったとき、町中で尻出した子どもが路上で用を足していたの普通みたいだったし、室内のゴミ箱でしても誰も何も思わないんだろうな・・・。

本当に日本に生まれて良かった。

 

気を取り直して、いざboarding!

日本から来たときも春秋航空だったけど、

あれ!?狭っ!

中国国内のん、狭っ!

ピーチより断然狭い。3人掛けx3人掛けで、私たちの横におっさんが座った。

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道中、寝ては起き、喋り、の繰り返し。途中、客室乗務員数人による上半身のラジオ体操みたいな時間あり。周りがけっこう素直に体操していたので我々もやってみた。

数時間たって着陸。

あれ?どうやら西安経由だったらしい。乗客半分くらい降りていって、すぐにまた同じくらい乗り込んできた。

途中、数回体操を挟んでウルムチに到着!!

 

とうとう・・・。

来てしまった!

この地に!


ちなみに、ウイグル自治区に来てしたいことといったら、古くからの暮らしが残るトゥユクという村に行きたいってくらい。あと、時間があればトルファン

現地の友人によると電車で2時間ほどで行けるらしい。本当はカシュガルに行きたかったけど、お金と時間の都合で難しかった。(だいぶん端っこの中央アジアの方。)

 

ウルムチの空港では、宿泊先からお迎えが来ている・・・はず。なんか年末でバタバタしてたから細かい打ち合わせしてなかったけど(笑)

初めてair b&b を利用してみたら、ウルムチでめちゃめちゃ評判いい人を発見したのです。お迎えも無料。なんかロマンティックな部屋に住んでる男性。当時まだ民泊やair b&b知名度が日本であまりなくて、周りからは、

はぁ?

知らない人ん家に泊まるの!?

ってさんざん言われたけど、キツネ子はむしろそういうの興味ある…。

ウルルン滞在記してみたいっ!

 

てゆーか、ウイグル情報がネットも地球の歩き方でもほぼないので、現地人と一緒にいた方が色々と都合いいだろ!との考え。

Couch surfingは、無料だからなんかヤダ。無料より恐いものはない…。ドタキャンしても責任ゼロだしね。

air b&bはお金も発生するし、間に会社も入ってるから、ま、そっちよりマシだろ~♪

とりあえず現地の友達もいるし!

 

んで。空港でトイレに行ったら。

OMG! 月のものがスタート!

今から旅が始まるのに~!

やはり来やがったか…。

これはきっと、浮気するなよ、という神様からのメッセージだと受け止めよう。

 

荷物を受け取って、いざ。ドキドキ。

扉を出るとー

「キツネ子」と書いた紙を広げて待つ、大柄なアジアな感じの男性が。おお!彼か!良かった~!

Helloとか言いながら歩み寄ると、

「いやー、実は僕、M氏(ホスト)の友達なんだよね。彼は今バンコクに行ってるよ。」

え?いや、聞いてないけど…。

ホストの友達「まあ、部屋は自由に使ってだって。」

キツネ子「あ、あら・・・。そうですか・・・。」

軽いな~。彼に身分証を見せてもらったら警官らしい。笑顔で感じのいい人。

と、ここでキツネ子のスマホに着信。ホラーっぽくナンバー無し。これは、おそらく!

「はーい。」

「あ!キツネ子ちゃん?僕だよ~。着いたの?何度も電話してたんやで~!」

現地の友人、ジャリルくんです!おお、たしかに何度も謎の着歴が。鳴ってなかったけど。

迎えに来てくれておりました。

「どこにいるの?今、そっちに行くから。」

 

そして4年ぶりにご対面。

うっおおぉうぅ!

イケメンに磨きがかかってさらにパワーアップしている…っ!!

昔は髪が肩くらいまであったけど、短くなって、

あらまあっ♡まあまあまあ♡

ステキじゃないのぉ~♡♡♡

キツネ子のテンション超上がるっていう。

 

そして、彼は幼馴染みのお友だちを連れてきておりました。事前に、「Aちゃんのために独身のお友だちを連れて来てくれたら嬉しいな♡」とは伝えてたけど、

 

そのお友だちとAちゃんの恋が始まらないのは歴然。

人の良さそうなぽっちゃり男子。

おそらくAちゃんのテンションはグッ↓と下がったことでしょう。

 

とりあえず警官に、このイケメンは友達だということを伝えて、警官の車でみんなでアパートまで行くことに。空港からアパートまでの車窓は、普通に日本とさほど変わらない。ウルムチは普通の都会だと聞いていたけど、うん。あんまり違和感ない。

ジャリルと警官は中国語で話してる。

うそっ、ジャリル、中国語めっちゃ喋れるやんっ!昔、中国語喋れるの?って聞いたらなんか曖昧な返事をしてた。彼は漢民族のことが大っ嫌いなので言いたくないのかなぁと思ってたけど…。

ぺらぺらっすね。

ぽっちゃりのお友達ガッサンくんも中国語で話してる。ジャリルの顔は完全にヨーロッパ!ロシア!って感じなので、中国語を話すとけっこう違和感。

ガッサンは少し浅黒い肌で漢民族の顔でもないけど、ちょい南アジア入ってる系。

もしかして、痩せて超おしゃれにしたら素敵になる可能性もゼロではない…かも…。

時間と金と努力が必要…。

 

そんなこんなで私たちの宿に到着!

AIR bnbで 2泊でJPY5498。

ここは他の宿に比べても超安いのに、写真で見ると部屋はかなり豪華だった。

地図でみると南湖緑色広場やウルムチ公安局の近所。

アパート駐車場の守衛さんから部屋の鍵を受け取って(おおらかですね…)、建物のおもーい鉄みたいな扉を開けると薄暗い廊下。廊下にいくつか部屋の扉が見える。この廊下は住人共通の場所。1階手前のドアがキツネ子たちの宿でした。

 

中に入ると…

おお!写真で見た通りー!

ベルサイユ宮殿の調度品ぽい家具たち!

白を基調とした、薔薇模様♥

リビングと、二つのベッドルーム。
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ゲストルームは真紅のベッド。

ラブホなかんじはしません。部屋がトータルコーディネイトされておりますから。

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もう一つのベッドルームはホストの部屋だからここでは寝ないように、そしてチェックアウトは鍵を駐車場の係りの人に渡してくれたらいいから、と言って警官は出ていった。簡単だね。

 

とにかく!今は14時くらい。お腹も減ったしなんか食べに行きたい。けど、その前に!

晦日ウルムチからカザフスタンアルマトイへ移動するバスの予約をしたいんだな。

なんせ、その2都市を結ぶ24時間移動の長距離国際バスがあるってことは調べて分かったけど、どうしても予約サイトやスケジュールのHPにたどり着けなかったのだ。事前にジャリル君に聞いてもよく分からないようだったし。

だいたい、年末にバス出てんのかよー…っていう、

それすら謎。

 

で、ジャリルに相談。

キツネ子「アルマトイ行きのバスのチケットまず買ってからご飯いこ!」

ジャリル「アルマトイ行きね~。チケットどこで買えるかな~?」

って、おい。

ゴルァ!!

調べといてってお願いしただろ!

(って心の中で叫ぶ)

ジャリルとガッサン、ウイグル語で何やら相談中。

んで、二人、iPadスマホで検索し出す…。

「ねぇ~、ガッサン知ってるか~?」

みたいな。コノヤロー。

なんと要領の悪い…。一様に襲う不安。

だいたい年末年始にそのバスなかったらカザフスタンから日本まで帰る飛行機予約してんのどうなんねん。

そんなウイグルボーイズのやりとり30分ほど。

今になってこの時間か・・・。イラつくなー。

 

で。

 

ジャリル「チケットは明日の朝に買いにいこう。」

場所知っとるんかい!!💢💢

キツネ子「え、え、買える?売り切れてたりしない?12/30に出発するのある?」

ジャリル「うーん、わからへんけど、たぶん大丈夫やで♪」

おいーーーー!

てきとーすぎる!

さらにムカつく外国人の

関西弁!

ジャリル、こんなヤツだったっけ…?

 

とりあえず今日はチケット売り場がもう閉まってると言い張るので、明日の朝イチで購入することに決定して、いざ町へ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウイグル・カザフ③ウルムチ レストラン

長距離バスチケット購入は明朝ということで、とりあえず食事へ出掛けよう。

 

寒いので、UNIQLOのウルトラライトダウンベストの上からダウンを着込んでGO!!

マンション前の大通りにでて、なれた感じで手を上げてタクシーを止めるジャリル。

にしても、容姿端麗だと何してもかっこいーな!こっちもテンションあがる~♪

美しい人ってまじで得!

タクシー、前にぽっちゃりガッサン、

後ろキツネ子、Aちゃん、ジャリル。

前の席と後ろの席の間には古い金網の柵が。

治安悪いこともあるのだろう…。

行くお店は決まってたようで、すぐに発車。

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道すがらに、イスラムっぽいタワーが何本か建ってる。聞くと、そこはバザールらしい。

うわー、

超行ってみてぇー!!

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10分ほどで目的地に到着。

なんか賑わってる都会。

まわりには最新ぽいまあまあ高いビルとか。

コンクリートの道路で、イメージしてる砂漠のシルクロードの町は皆無。

グレーな色の町。砂じゃない。

道路にはいろんなワゴン商人がちらほら。

商品はラクダや羊のフワフワの靴の中敷き(記念に買っとけば良かった!)、上海の地下鉄で何人か食べてた、てっかてかの林檎飴とか。

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見たことない伝統楽器を演奏してる、ストリートお爺ミュージシャンもいる。

「ちょっとー、写真とっていー?」

Aちゃんとキャッキャしてる中、遠巻きにみてるボーイズ。

この辺りに来ると、中国人だなって顔の人はいなくなってた。

「中国人はこの辺にはあんまりいない。ウイグル人の住む場所と中国人の住む場所は違うから。僕らもできれば会いたくないし。」

ことごとく中国人を毛嫌いしてるジャリル君。

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ウイグルボーイズに率いられ高いビルに入ると、内部はヨーロッパとイスラム文化が交じったようなレトロな雰囲気。

大きなエスカレーターを登るとレストランに到着した。

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おおー!

これは、全然期待してなかったー!

めっっちゃいい感じのレストランっ♡

天井にはオリエンタルなシャンデリア、窓は色とりどりのステンドグラス!

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ちゃーんと上品なウェイターがフロントで迎えてくれて、テーブル席まで案内してくれた。

Oh!

私ら、足元、

スノーブーツやん…。

ドレスコードは露出以外はないのかもしれないけど、どうせならドレスアップしときたかったあああ!

 

4人掛けのテーブル席で、ダウン脱いで、さらにまたダウン脱いで。

外はほんとに寒いから!

 

メニュー見てもとりあえずよく分からないし、なんせ羊以外の美味しいやつ頼んでとボーイズにお願い。

味に期待してないし~

 

数年前にトルコ旅行に行ったとき、食べ物であんまり当たりがなかった。

世界3大料理なんてほんとーか?と思ったほど。

(おそらく安いもんばっか食べてたからであろう。さらに羊を恐れて冒険しなかったし。)

 

 そして。

いざ料理が運ばれてくると…

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おお!あれっ?

なんか

めっちゃ美味しそう!?

大きな白いお皿に、パーティー仕様に豪華に盛り付けられたお肉もジューシーそう!

食べてみると、

うんまーーーーい!

ウイグル料理、美味しいぞっ!

チキンも日本人が好む甘辛っぽい味付け!

これは…いける♡

あと、ヨーグルト。お腹の調子も整えて♪

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キツネ子、近年アジアでめちゃめちゃお腹を壊す。

最近アジア旅では腹7分目ルールを適用。

なんせ基本食い意地張ってるせいだと思う。

(せっかくだしぃーと思ってついつい残さず食べちゃうせい。)

 

基本的にお酒はあんまり好きじゃないので、みんなでチャイ(お茶)をオーダー。

また、このチャイのクリアなまーるいポットとグラスがなんか可愛いなー!!

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ポットを置くクリアな台は、真ん中に小さなキャンドルが入るようになっていて、キャンドルの炎でチャイが冷めないようになっている。

なるほどなるほどー!!

素敵なティーセット♡

買おうかな~♡

ちなみにお味は特に癖もなく飲みやすい♪

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2時間ほど夕食を楽しんだ後は、町をちょっと散策することに。

 

なんかウイグルっぽいもの買いたいなあと思ってたら、スカーフのお店発見! 

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店内、壁中に綺麗なスカーフがたーくさん!

お値段はだいたい安くても5,000円以上はしていたような。キツネ子的には即決できる値段じゃない…。

なので、sale品になっているものから、掘り出し物を探すことに。

キツネ子は結婚式の羽織ものに使えそうな、透け感のある花の透かし刺繍が入ったショールを購入。2,000円くらいだったかな?

満足満足♡

 

ぶらぶら散策していると大きなモスクに出くわした。

門の中に入っていく人がいる。

中に入りたいと言うと、モスクは男性しか入れないから無理だよって。

えっ?そうなんだ。

残念。

トルコやエジプトでは入ったのに。地域によって違うのね。

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今からどうする~、バーとかある?

とか話ながら4人でぶらぶら。

一応、クラブあるの?って聞くと、

あるよ。とのこと。

クラブ、あるんだー!

普通に都会だし、あるか…。

で、行くことに♡

友達と海外行ったらたいていクラブ行くけど、ウイグルのクラブってどんなん??

女の人、行ってもいいのか?

 

クラブ行くならいったん宿に帰っておしゃれしなきゃー!ってことで

タクって宿に戻る。

 

でもねえ。

おしゃれな服、

持ってきてないのよ…。

なんせ、防寒第一の服ばっか。

だって気温はマイナスなんだもん。

裏起毛のレギンスやら(足、めっちゃ太くなる。)、タートルネックの長袖とか。

なんせ肌見せできないやつばっか。

しゃーなしで一番マシと思われるユニクロの白タートルと、黒パンツ。

つーか、基本ボトムスそれしかねえ!

しかも伸びてシルエット不細工、ちょい白いし。帰国前に廃棄するやつ。

ざんねーーん!

 

当時の髪型もなんか短くて、ヘアアイロンもないし野暮ったい仕上がり。

せめてメイクは気合い!と思ってもツケマツゲなーい!年々睫毛が減っていく…。

 

しゃーないな。

 

みんなの用意もできて出発♡

 

タクシー10分くらいでクラブ到着。

行ったのは、ここ。

Club 2020

 http://www.fohhn.com/index.php?id=43&L=1&tx_ttnews%5Btt_news%5D=792&cHash=27617554524369e712a866c90f4263b9

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウイグル・カザフ④ウルムチのクラブ

きましたー! クラブ in ウルムチ(笑)

いや、すごいよ。
エントランスも豪華で、ロビーに噴水あり。
ふつーにいい。


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エントランスfeeは無かったよーな。
それか、ボーイズが払ってくれてたのかもしれないけど。
中に入ると、大規模なおしゃれなクラブ!
日本では大阪で行くところあるけど、たいてい好きなのは狭い箱のとこ。

このクラブはワンフロアでめっちゃめちゃ広い。

そして、真ん中にはおっきなステージとDJブース。
からの、T字型に伸びた花道ステージ。
そう、東方神起のコンサート会場みたいなやつ。
(知らないよね。YES、私はトンペンです。)

その花道ステージの回りにボックス席、テーブルが配置されてる。
時計を見ると22時過ぎくらい。
テーブル席にはぽつぽつ人がいるけど、誰も踊ってない。音はトランスガンガン系。

ウェイターに席に案内されて、さて何飲むか。
「向こうのバーで好きなもの選んだらいいよ。」
その台詞、大好きです。

とのことでジャリルとキツネ子はバーカウンターへ。
イケメンの彼と、もう、恋人気分♡
(実は、その昔お付き合いの申し出を断ってるんだけどね…。)
ここは日本じゃないし、楽しんどこうっと♪

バーの棚にHypothesisあったんで、それで何か割ったやつちょうだい♪とジャリルにお伝え。
後でテーブルに持ってきてくれるらしーんで席に戻る。
4人でおしゃべりしてると、ウエイターがトレーに大量のお酒を乗っけて運んできた。

まず、
Hypothesisのボトル一本
ビールいっぱい🍺
なんかボトルいっぱい
フルーツてんこ盛りのボウル一皿
グラスたち、いっぱい

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いや…、これどーすんねん。
私お酒あんま飲まへんぞ。

てゆーか、ムスリムさんたち普通に飲むんっすね。
ウエイターがグラスにHypothesisを注いでくれた。
なんかで割ってくれ!

「このままでいけるよ」ジャリル。
このまま飲んだことないけどなー
(まあ、普通にみんな飲むらしいですね、知らなかったけど。)

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お酒とフルーツをつまみながら酔いも少し回ってきた。

「誰も踊ってないけど、踊ろっ」
先陣切って、ジャリルと1メートルくらい上がってるフロアへ。
この曲あんまり乗れないけど~
トランスそんなに好きじゃない~
ピットブルとかかかってこい~

で、会場の視線をめっちゃ感じるやつ。
つーか、誰も後に続かねぇな!

ウイグル人、いや、中国人?はシャイなのか?
15分くらい踊った後、テーブルへ。
中国のお方、ノリ悪っ!

と、ここで遠くにイケメン発見。
モデルみたいな高伸長、なんかパーマかかってるおしゃれな髪形、鼻の高いスラブ系♡
Aちゃんと、
声かけようか~、どうしよか~♡と女子トーク

ジャリルに聞くと、あれはウイグル人だね。だって。
ツンデレ顔で、
俺はイケてる、クールだぜ。ってゆーオーラがめっちゃ出てる。
…許そう。間違いないし。

でもなー、今日はガッサンがいるのよねー。
ごめんねぇ、Aちゃん。
キツネ子だけいい思いをして。
しかも、ここ、一応外国だしな。
日本語喋ってるとつい忘れそうだけど。
さすがに、情報の無さすぎるこの国での行きずりの一夜はヤバそうな気がする…。

と、突然、なんかDJがノリノリのでかい声で喋りだした。
おお? なんだなんだ?

照明が派手になって、前の方のステージに
韓流アイドルみたいな女の子たちが数人登場
中国語の曲に合わせて、DJを囲んで
セクシーダンス開始

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へえー、こーゆークラブなのかー。
女子たちのダンスが終わると間髪入れず、男女のユニットが登場してデュエット、その後G-dragonの偽物みたいなんがラップしながらステージを闊歩。

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いろいろ楽しめるね。
どれもイマイチちょいダサいのは、おいといて。



一緒に踊ったウイグルガールちゃん。
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いろんなショーみたいなんは20分おきくらいに挟まってくる。
ステージでワイワイ踊ってると、突然スタッフがきて追い出されて、その後また別のショーが始める、みたいな。

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途中、誰かの誕生日祝いみたいなのがあって、ハッピーバースデーの曲に合わせて雑なミッキー、ドナルドたちが登場
阪神戦のように風船がいっぱいでてきてお祭り騒ぎ。
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いえー!これぞチャイナ!!

ウルムチのクラブ、なかなかやりよるぞ♪
もしウルムチ行く人がいたらおすすめします。
2020っていうディスコらしい。
キツネ子たちは大丈夫だったけど、治安に関しては分からないけどね…。
でも地元の若い女の子とか二人で来てたりしてたし、そんな危なくはなさそう。

クラブの時計を見ると12時。
キツネ子「もう12時かぁ。」
ジャリル「12時は北京時間。ウイグル時間じゃまだ10時やで。」

ん、なんと?

「時計は北京の時間やけど、実際は10時やで。」
流暢な関西弁で説明するジャリル。

ウイグルは北京から遠いので、中国の標準時間で生活するとリズムがおかしくなるので実際は2時間前で行動しているとのこと。
ややこしっ。

結局ウイグル時間の11時半に帰宅。
ホストのママが家にいないか心配だったけど、誰もいなくて一安心。

Aちゃんとキツネ子はシャワーを浴びて客室のベッドで就寝。
ボーイズはリビングのソファ。

ウイグル1日目、満喫しまくって無事終了!

ウイグル・カザフ⑤バスチケット購入のゴタゴタ

朝8時にスマホの目覚しで起床。

朝の9時からウルムチアルマトイの国際長距離バスのチケットが販売されるからだ。

朝イチで買いに行く予定にしてたし。

顔を洗って軽くメイクして、8時半。

リビングのソファでボーイズがスヤスヤ寝てる。

てゆーか、あと30分で用意できんのか?

 

キツネ子「ちょっと。9時からチケット買いに行くって言ってたでしょ。」

ジャリル「んー? まだ8:30やん。」

キツネ子「すぐ用意できんの? あと30分で出かけなあかんのに!」

ジャリル「チケット売場は11時からしか開いてないよ。」

キツネ子「昨日、9時から開いてるって言う話やった。」

ジャリル「それはウイグル時間の9時。」

キツネ子「うそー!?そんなん言ってて、チケット売り切れてたらどーしてくれる??

ほんとにウイグル時間の9時?違うかったらどーする!?」

テキトーなこと言ってんちゃうぞ、と怒ってかかったら(生理中だし)

ジャリルが反撃。

ウイグル時間の9時!この時計で11時!2時間半あと!だいたいこんな外真っ暗やのに店が開いてると思う?」

上半身起こして声を荒げるジャリル。

寝起き悪いタイプか?

うわー。絶対こいつと結婚できないわ。

ジャリル「ほら、外見てよ!」

確かに外は真っ暗。

ウイグル時間でいうと、

朝の6:30…。

夜明け…。

でも確かにその時間であってる?

ジャリルが全然折れないので、しゃーなしにもっかい寝る。

 

ウイグル時間でいう10時に再び起床。

朝の用意をしながら、今日の予定をおさらい。

キツネ子「まず、バスのチケット買って、ごはん食べて、トゥユクに行く。

ってことで、良かったよねー?」

ジャリル「んー…。トゥユクねぇ。行き方がよくわからわないからちょっと調べてみようか。」

 

……………。 

オイ

 

何週間も前から、調べてといてって、言ったやん。

しかも、過去に行った人のネット情報から、どこからどのバスに乗って行くっていうのも事前に情報送ってたやん…。

 

イライライラ。

ジャリルとガッサンの10分ほどの小会議のあと、一言。

 

「ちょっと無理だね。」

うぉおいっ!

 

事前に情報送った時点で確認しとけよーーーー!

ウイグル一番のハイライトーーー!!

無理なら別の予定も細かく考えてたのに…。

 

結局、まだアクセスしやすいトルファンに行くことに。

ま、トルファンも行きたかったからいいけどね…。

トルファンといえば、ボーイズたちの出身地。

 

ウルムチトルファンへのアクセスは、下記の通り。

(旅行前にジャリルからもらった情報、原文まま。)

さてウルムチからトルファンにバスもあるし、新しい快速の電車も通ってる。

バスは2時間か3時間ぐらいかかる、直接トルファンの街の駅に入るけどチケット代は45元。

快速の電車はチケット代は48元、かかる時間は58分、

トルファンの街から遠い所の駅に止まる、

そこからまたタクシーに乗って街に来るよ、

タクシーに乗ったら街まで15~20分ぐらいかかる。

 

てことで、これで行くのかなーとおもってたら、またもや小会議。

「バスと電車はめちゃめちゃ時間がかかる。

一人づつ、ウイグル人は電車を降りて身分証明書を見せないといけないし。

身分証明書確認がややこしいから。」

 

なにそれ?

 

「タクシーでいったほうがいいかな。」

なんかわからないけど、時間の短縮の為にタクシーでいくことに。

タクシーは高いから、キツネ子たちがボーイズのタクシー代金を出すということで着地。

(いやいや、昨日から自分らの金1円も出してないし出せよって話だが。)

 

とにかく出発。

まずはバスチケット。

これ、決着着けないと落ち着けない。

Air bnbのホストがご丁寧に毎日電話とラインくれて、チケット売り場の住所を教えてくれた。

我らがボーイズよりだいぶ役に立つ…

そしてキツネ子の携帯通話料金も、どんどんかさんでいく… しゃーない。

 

タクシーに乗り込んでいざしゅっぱーつ!

人通りがあまりない朝。

時刻はウイグル時間の11時くらい。

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大きな道路沿いにあるチケット売り場らしきところに到着、タクシーを停めて清算(もちろんガッサン君が)していると…。

道路の向こう側から6人の大柄な男たちが、すごい形相で我先にとタクシーに駆け寄ってきた!

そしてタクシーを取り囲み、窓ガラスに手を当て、口々に何やら叫ぶ男たち。

息を飲むキツネ子とAちゃん。

…え?

殺されないよね?

誘拐される?

殴られる?

「ひ… 一言も日本語喋らんとこね。」

うんうん、とタクシー内で縮こまる女子二人。

 

ボーイズがタクシーから降りると、おっさん達はボーイズを取り囲んで身ぶり手振りを交えて必死に何かを言ってる。

お。なんだ、なんだ?

どーやら私たちを暴行しようとかではないみたい。

タクシーから降りても、おっさんたちは特にこっちには話しかけてこない。

横で、なんだろね~え、と言いながら様子を見てた。

 

と、そこでAちゃんがうっかり持参していた歯ブラシを落とした。(なぜ?)

すると、気付いた男の一人がそれをサッと拾い上げ、まるで初めて見るもののように不思議そうに顔を近づけ歯ブラシを念入りに触ってチェックしだした…。

気持ち悪がって、無言で歯ブラシを分取り返すAちゃん。

なんやなんや(笑)

 

しばらく男たちとボーイズがなんだかんだで話し合っていたので、キツネ子たちは蚊帳の外で遠巻きに見てた。

 

しばらくしてジャリルが、

「バスで行くこともできるけど、バンで行くこともできるよ。

中国の国境まで。どうする?」

いやいやいや。

国境越えてからどーすんねん

ただでさえ情報ないのに、唯一かすめとった確かな情報、長距離バスでアルマティまで行かせてくれや。

(今はネットたたけば、この国際バスの情報は普通にヒットするけど、2014年当時は英語でも日本語でもまじで情報が十分でてこなかった。)

 

どうやら、バンは二人の貸し切りで寝転べるし、ゆっくりできるとのこと。

いや、そんなんどーでもいいから、早くバスチケット買いたい…。

 

結局男たちは諦めて散っていった。

彼らはみんな、国境までの個人タクシーをやってる人たちだった。

と、チケット売り場に向かうものの、一人さっきの男の人も一緒。

あれ?なんでこの人いるの?

 

ジャリル「初めてだろうから、チケットの買い方教えてくれるって。」

キツネ子「え??なんで?この人のタクシー断ったのに?」

ジャリル「同じウイグル人だから。兄弟みたいなものだよ。助けてくれるんだ。」

 

へええええーっ!

なんと親切な人…。

民族性なのかなあ。

 

チケット売り場は、キリル文字みたいなのと中国語で書かれてある。

英語はなかった!

1人460元。

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チケット⬇

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飛行機だと3万円くらいだったのでかなり安くついたー。時間かかるけど。

噂では土曜日以外は毎日出てるそうな。

ウルムチーアルマティのバスは、年末は明日12/30の夜発がラスト!

ギリギリ助かったあ…。

そして私たちが初予約!

おお、ということはあんまり人が乗ってないってことね!

ラッキー!

座席兼ベッドが上下に分かれてて迷ったけど、一番前の下段を通路挟んで取ることに。

やれやれ。

一段落。

ボーイズ、そして青いきれいな瞳の知らないブラザー、ありがとう。
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ここが建物内のチケット販売カウンター

英語は通じません!

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