ウイグル・カザフ①上海へGO!
初めての春秋航空。名前を知ったのも初めて。
何か国も一緒に旅した10年来のグレゴリーのダッフルバッグと、彼氏に拝借したでっかいRIMOWA。このグレゴリーは丈夫&便利すぎて学生の頃は年間250日は使ってた。
地元の友達はほとんどが神戸の女子大への進学でブランドバッグが通例だったので
「なんでキツネ子グレゴリー持ってんの~、おもろい~。」
と笑われていましたが…。
うっせーなー。
キツネ子はこれが好き!
つーか、ハイブランドアイテム無くてもお前より確実にモテるから。
(いや、その子のこと嫌いじゃないんだけど、ムカつくしね。)
今回の装束は、旅の終了とともに捨てる気満々のフード付きのブラウンのダウンジャケット。
フードの周りには、ぎっしりすぎやしませんか?と言われるほどのラクーンファーがついてて、被ると完全にライオンキングになるやつ。
関空で待ち合わせをしていた相棒のAちゃんは派手なスノボ用ジャケットとバックパックで登場。バックパックけっこう入るらしい。
真っ白なもち肌に、柔らか~いロングヘア(フラやってるから)のAちゃん。
ちなみに瞳の形は三日月型で
通常の状態で笑ってるタイプ。
エロい。
ボンキュッボン!のセクシーな外見とは裏腹に、数年前一人で東南アジアをバックパックで旅した勇者。
Aちゃんは、日本以外で吸う大麻は合法!というオモロイ自分の法律を持っている。ちなみに彼女の中で沖縄はギリ日本に入っていないらしい。
そんなAちゃんと、
いざ、しゅっぱーつ!
正直、この旅行で上海に一番びびってるんだよな・・・。
中国人怖い。1年くらい前に日本の百貨店襲われてたし、海外在住の中国人の友達から、その当時日本車を中国の地元(しかも長春)で乗る時は、窓ガラスに中国の国旗を貼って愛国心アピールしないと日本車は襲われるって聞いてた。
満州の恨みがまだあると・・・。
さらに、出発前日の会社忘年会で得た情報で中国ではYahoo!もGoogleもFBも使えないってことを初めて知った。
しまった、なんかそういうの聞いたことあったような!
いろいろと大事な情報をスクリーンショットで備えて危機一髪!
とにかく初めての上海。乗継いい便が取れなかったので、今夜は上海浦東空港へ到着後、翌日利用する上海虹橋空港近辺のホテルで一泊して、翌日早朝に上海虹橋空港第1ターミナルからウルムチへ、という予定。
翌朝5時くらいには上海虹橋空港へいないといけないので、夜から空港のベンチに泊まってやろうかと思ったけど、危ないらしいのでやめた。海外だしね・・・。
なんか空港内のターミナルもめちゃめちゃ離れてるのでバスやらいろんなルートを考えたけど深夜と早朝アクセス不可能。バスも地下鉄も目的地には動いてない。タクシー高くなるだろうし。
キツネ子の基本は、削るところは削る、節約旅なのです。
さあ。いざ、搭乗!
春秋航空、席はそんなに狭くない。
ピーチより全然広いぞ、問題なし♪
1時間半後、上海に到着。夜も遅いのでさっさと地下鉄でホテルへ急ごう・・・と思ったら、イミグレが大混雑!
中東やらインド人らしき人々の長蛇の列が。とにかく並んだけど、進まない。つーか、カウンター全部開けろよー!こんなに並んでるのにー!
見てると、入国管理官のインド人らしき人々への質問が長い・・・。しかも、言葉通じてないみたい。
入国管理官のおばはんの声がでかいのでよく聞こえる。英語で、
管理官「どこに泊まるの!?」
インド人「??」(外国語でもごもご。)
管理官「帰りの航空券を見せなさい!」
インド人「??」
管理官「ああ!もう!かーえーりーのぉお!帰りのチケットを見せろと言ってるの!!」
インド人「??」(ワカラナイ、のジェスチャー)
管理官「帰りのチケットを見せろと言ってるの!ちょっとー。この人どうしようかしら。アハハ。」
そして大袈裟に、呆れた、のジェスチャー。誰へのアピールだよ。
そんなんいいから早くしろ。
言葉通じない相手にそんな言い方してもしゃーないから。
おばはん、忙しくてイラついてるんだろーけど、この列見てよ。何人にそのやり取り繰り返してんだよ・・・。
中国の方々に「なんで?」は通用しないと聞いたことがある。キツネ子も中国の方相手の仕事でそういう経験は何度もあった。
結局賄賂を支払って解決するけど。
今回とか、スッと札束出せばすんなりいくもんなんだろーか。
(ちなみに昔セブの空港で荷物超過したとき、直接スタッフに賄賂を払ってなんとかなった(笑))
話がずれたけど、1時間以上たってキツネ子たちの番。
パスポート提出。
おばはん、無言でハンコをポンポンっ。
終わり。
・・・。
ま、全然いーけど!
さて!地下鉄へダッシュ!予定のスケジュールより1時間半遅れてしまった。
さて、空港を出て地下鉄に向かってダッシュ!
空港直結の地下鉄っぽい駅に着いた。
たくさんの人が我先にとX線検査の機械に荷物を通している。
なんかよく分からんがキツネ子とAちゃんも負けじと参戦。
なんせ地下鉄に乗るには必要らしい。で、漫画で見るワゴンセールみたいになってる中ようやくスーツケースを機械に押し込む。
荷物がベルトコンベアに乗って機械から押し出される。
・・・。で?
係りの人、いないし。
なんかよくわかんないね、と言いながらスーツケースを引きずって券売機に戻る。
発券。
ホームへ向かおうとすると…。
あ。
このホームへの入口を通るときに荷物をX線にかけないといけないんだ…と判明。再び人混みに立ち向かう。
ようやくホームへたどり着くと、日本の地下鉄と特に変わらない。キツネ子たちは車両の扉が開くマークの一番前に並んだ。
と、すぐさま一人の30代半ばくらいの男が横に立った。
肩に段ボールを担いでる。
で、人間が不快を感じる領域に侵入してきた。
距離近っ。
くそぅ・・・。
パーソナルスペースをとられたか・・・。
と、彼はキツネ子たちより一歩前に出た。
ナンダコノヤローとキッと睨むと、奴も斜め上から睨み返してきた。
おお…。
さすが、日本の通勤途中のサラリーマンとはレベルが違う。
この国では強者しか生き残れないのだ…。
なるほどなるほど…ではなく、普通にこわいので我々は彼にベスポジを譲って横にずれた。
こんなとこで刺されても意味ないからなあ。我々は日本人だしここは中国。誰も助けてくれないであろう…。
にしても、今夜は移動だけだからほぼスッピン。
バッチリメイクして色気で勝負すればよかった。
そうだったら奴もこんな態度は…
クソッ。
にしても、中国の方は並ぶということをしないと思ってたんだけど一応並ぶんだね。割り込みするけど。ま、他には並んでる人はほぼいなかった。
数分後。
電車が来ると、ホームに散らばっていた大勢の若者たちが、
いきなりものすごいテンションあげて
ギャーギャー言いながら我先にと車両に飛び込んできた。
で、急いで席をキープする。
いや、車内がら空きなんですが。
走る意味ある?
謎。
さて、ここから長旅。乗り替えまで1時間くらいある。
道中、キツネ子たちを楽しませてくれる二人の男性に出会いました。
我々の向かいに大学生と思われる男性(SUPER JUNIORのドンへをイメージしてください、それをちょっとカバにしたかんじ。知らんか!)が、イヤホンつけてタブレットでバラエティー番組を見ていた。
チラッと見えたけどめちゃイケっぽいやつ。
しばらくするとおとなしめ3枚目メガネ男が乗車、学生の横に座った。
段ボールを持っている。
みんな段ボール好きだなあ。
にしても、けっこう密着して座ってるなあ。
メガネは床に段ボールを置いて両足をその上へ。内股…。
そして、隣の学生が面白そうな番組を見ているのに気付くと、横から一緒に観賞。
だんだん顔が寄ってく。
同じ場面で二人で声に出さずに笑う。
絶対、学生さん気づいてる…。
たぶん、気づいててちょっと見せてあげてる…。
なぜか途中で学生さんがハッと気づき、突然に睨み合う二人。
いや、絶対もっと前から気づいてたやん。
でも、その睨みもお互いの目線少しずれてる。
猫の喧嘩か。
なんやねん。
他には、チラシ配りのおっさんが表れ、小さいビラを撒き散らしながら行進。
おっさんの通った後はビラのごみだらけ。
隣では謎の赤いギラギラした串団子のようなものを食べるカップル。
その後、味に飽きたのか団子を半分座席に置き去りにして下車。
後々、あれはリンゴ飴だったことが判明。
小一時間ほどして、乗り替え。時間がやばいので10号線案内の方向に走って行くと、行く手が塞がれてた。
しまった、夜遅いからこの通路は閉めたのか!?
別のルートを見つけてワーワー言いながら走ってると、さっき乗車前に戦った肩段ボールのデカイ兄さんがドヤ顔で私たちを睨みつつ横を通り過ぎて行った。
「え?そっちの道閉まってんの知らんかったん?うそぉ?」
という奴の心の声が表情からばっちり読み取れた。
くっそー。
乗り換えて1駅乗って、上海動物園駅で降りた。地上に出ると閑散としていて街灯もあまりない。ようやくタクシーを捕まえて古いホテルへ到着。
5時間くらいしか滞在しないホテルなんでなるべく安いとこと。
まあ、値段相応。
一部屋3,000円しない。
Greentree inn Shanghai Hongqiao airport apartment hotel.
駅からタクシーで20元くらいだったかな。
フロントで鍵を渡され、
階段で上へ上がると廊下に電気ついてない。
暗い・・・。
お化け屋敷じゃないんだからさー。
非常灯のみの灯りで部屋を目指す。
途中からなぜか
廊下に延々と白いシーツが無造作に敷き詰められている・・・?
なにこれ?
しょーがないから踏んづけて通る。
部屋の中に入ると、まあ悪くないレベル。
韓国土産の靴下は置いといて・・・。
時刻は12時前、とにかく晩御飯食べに出ようということでフロントに飲食店を聞くと、あっちにあるかも、というあいまいな返事。
雪こそ降ってないけど寒空の下とにかく歩くことに。
10分くらい歩いても開いてる飲食店はなし。
けっこう大きい通りで街灯もあるけどほとんど閉まってる。
しばらくすると小さなお店発見。
従業員らしい若者が店の前を掃除してる。
「Open?」と聞くと、
だめっぽい表情。
え~~。中では食べてる人いるのに~。
めげずに中を指差して「OK?」って言ったらまじで嫌そうな顔でダメ!かなんか中国語で言われたので諦めた。
こわいよー。
中国の男性さっきからこわいよー。
店閉まいなのか、日本人お断りなのか分からないけど、すでに中国で2回も男性に睨まれるという洗礼。
こわいな~中国。
少し進むと、また小さなお店。
窓の外から中を伺うと壁に料理の写真と値段も書いてある。
お店のおばさんも笑顔だったのでそこに決定。
とりあえず漢字と写真を見て二品オーダー。
お味は、悪くない♪
息子なのか、店のお手伝いをしている20歳前後の青年がキツネ子たちの回りの机を何かと拭いたり、箸を整頓したりしてる。
うん、これがあるべき若い男の姿でしょう。
姉さんにはお見通しだよ・・・。
若い(若く見えがちだけど30いってるが)外国の女性に興味を持つのは健全。
睨んでくるのなんて言語同断!
笑いかけると、向こうも恥ずかしそうに笑顔。
後ほど中国語で話かけてきた。
何言ってるのか分からない。
「我是日本人!」って中国語で言ってみたけどキツネ子の発音が悪すぎて聞き取れないよう。
日本人って発音が難しくてリズミカルで、昔中国語の授業でその発音流行ったなー。
んで、
彼のワードからフィリピンって言葉が聞き取れた。
いやいやいや・・・。
外国に行くとたまに間違えられるけど。
「フィリピン人じゃない、日本人」って根気よく言い続けたらようやく通じた。
日本人って分かっても嫌な顔はしない、優しいお店の人たちでした。
ちなみに夜道は特に危なくなかった。
人通りはほぼゼロでしたが。