キツネ子的地球の歩き方

女ならではの海外旅行記でございます♪ 後悔NG! やりたいことやっちゃえ!

ウイグル・カザフ⑤バスチケット購入のゴタゴタ

朝8時にスマホの目覚しで起床。

朝の9時からウルムチアルマトイの国際長距離バスのチケットが販売されるからだ。

朝イチで買いに行く予定にしてたし。

顔を洗って軽くメイクして、8時半。

リビングのソファでボーイズがスヤスヤ寝てる。

てゆーか、あと30分で用意できんのか?

 

キツネ子「ちょっと。9時からチケット買いに行くって言ってたでしょ。」

ジャリル「んー? まだ8:30やん。」

キツネ子「すぐ用意できんの? あと30分で出かけなあかんのに!」

ジャリル「チケット売場は11時からしか開いてないよ。」

キツネ子「昨日、9時から開いてるって言う話やった。」

ジャリル「それはウイグル時間の9時。」

キツネ子「うそー!?そんなん言ってて、チケット売り切れてたらどーしてくれる??

ほんとにウイグル時間の9時?違うかったらどーする!?」

テキトーなこと言ってんちゃうぞ、と怒ってかかったら(生理中だし)

ジャリルが反撃。

ウイグル時間の9時!この時計で11時!2時間半あと!だいたいこんな外真っ暗やのに店が開いてると思う?」

上半身起こして声を荒げるジャリル。

寝起き悪いタイプか?

うわー。絶対こいつと結婚できないわ。

ジャリル「ほら、外見てよ!」

確かに外は真っ暗。

ウイグル時間でいうと、

朝の6:30…。

夜明け…。

でも確かにその時間であってる?

ジャリルが全然折れないので、しゃーなしにもっかい寝る。

 

ウイグル時間でいう10時に再び起床。

朝の用意をしながら、今日の予定をおさらい。

キツネ子「まず、バスのチケット買って、ごはん食べて、トゥユクに行く。

ってことで、良かったよねー?」

ジャリル「んー…。トゥユクねぇ。行き方がよくわからわないからちょっと調べてみようか。」

 

……………。 

オイ

 

何週間も前から、調べてといてって、言ったやん。

しかも、過去に行った人のネット情報から、どこからどのバスに乗って行くっていうのも事前に情報送ってたやん…。

 

イライライラ。

ジャリルとガッサンの10分ほどの小会議のあと、一言。

 

「ちょっと無理だね。」

うぉおいっ!

 

事前に情報送った時点で確認しとけよーーーー!

ウイグル一番のハイライトーーー!!

無理なら別の予定も細かく考えてたのに…。

 

結局、まだアクセスしやすいトルファンに行くことに。

ま、トルファンも行きたかったからいいけどね…。

トルファンといえば、ボーイズたちの出身地。

 

ウルムチトルファンへのアクセスは、下記の通り。

(旅行前にジャリルからもらった情報、原文まま。)

さてウルムチからトルファンにバスもあるし、新しい快速の電車も通ってる。

バスは2時間か3時間ぐらいかかる、直接トルファンの街の駅に入るけどチケット代は45元。

快速の電車はチケット代は48元、かかる時間は58分、

トルファンの街から遠い所の駅に止まる、

そこからまたタクシーに乗って街に来るよ、

タクシーに乗ったら街まで15~20分ぐらいかかる。

 

てことで、これで行くのかなーとおもってたら、またもや小会議。

「バスと電車はめちゃめちゃ時間がかかる。

一人づつ、ウイグル人は電車を降りて身分証明書を見せないといけないし。

身分証明書確認がややこしいから。」

 

なにそれ?

 

「タクシーでいったほうがいいかな。」

なんかわからないけど、時間の短縮の為にタクシーでいくことに。

タクシーは高いから、キツネ子たちがボーイズのタクシー代金を出すということで着地。

(いやいや、昨日から自分らの金1円も出してないし出せよって話だが。)

 

とにかく出発。

まずはバスチケット。

これ、決着着けないと落ち着けない。

Air bnbのホストがご丁寧に毎日電話とラインくれて、チケット売り場の住所を教えてくれた。

我らがボーイズよりだいぶ役に立つ…

そしてキツネ子の携帯通話料金も、どんどんかさんでいく… しゃーない。

 

タクシーに乗り込んでいざしゅっぱーつ!

人通りがあまりない朝。

時刻はウイグル時間の11時くらい。

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大きな道路沿いにあるチケット売り場らしきところに到着、タクシーを停めて清算(もちろんガッサン君が)していると…。

道路の向こう側から6人の大柄な男たちが、すごい形相で我先にとタクシーに駆け寄ってきた!

そしてタクシーを取り囲み、窓ガラスに手を当て、口々に何やら叫ぶ男たち。

息を飲むキツネ子とAちゃん。

…え?

殺されないよね?

誘拐される?

殴られる?

「ひ… 一言も日本語喋らんとこね。」

うんうん、とタクシー内で縮こまる女子二人。

 

ボーイズがタクシーから降りると、おっさん達はボーイズを取り囲んで身ぶり手振りを交えて必死に何かを言ってる。

お。なんだ、なんだ?

どーやら私たちを暴行しようとかではないみたい。

タクシーから降りても、おっさんたちは特にこっちには話しかけてこない。

横で、なんだろね~え、と言いながら様子を見てた。

 

と、そこでAちゃんがうっかり持参していた歯ブラシを落とした。(なぜ?)

すると、気付いた男の一人がそれをサッと拾い上げ、まるで初めて見るもののように不思議そうに顔を近づけ歯ブラシを念入りに触ってチェックしだした…。

気持ち悪がって、無言で歯ブラシを分取り返すAちゃん。

なんやなんや(笑)

 

しばらく男たちとボーイズがなんだかんだで話し合っていたので、キツネ子たちは蚊帳の外で遠巻きに見てた。

 

しばらくしてジャリルが、

「バスで行くこともできるけど、バンで行くこともできるよ。

中国の国境まで。どうする?」

いやいやいや。

国境越えてからどーすんねん

ただでさえ情報ないのに、唯一かすめとった確かな情報、長距離バスでアルマティまで行かせてくれや。

(今はネットたたけば、この国際バスの情報は普通にヒットするけど、2014年当時は英語でも日本語でもまじで情報が十分でてこなかった。)

 

どうやら、バンは二人の貸し切りで寝転べるし、ゆっくりできるとのこと。

いや、そんなんどーでもいいから、早くバスチケット買いたい…。

 

結局男たちは諦めて散っていった。

彼らはみんな、国境までの個人タクシーをやってる人たちだった。

と、チケット売り場に向かうものの、一人さっきの男の人も一緒。

あれ?なんでこの人いるの?

 

ジャリル「初めてだろうから、チケットの買い方教えてくれるって。」

キツネ子「え??なんで?この人のタクシー断ったのに?」

ジャリル「同じウイグル人だから。兄弟みたいなものだよ。助けてくれるんだ。」

 

へええええーっ!

なんと親切な人…。

民族性なのかなあ。

 

チケット売り場は、キリル文字みたいなのと中国語で書かれてある。

英語はなかった!

1人460元。

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チケット⬇

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飛行機だと3万円くらいだったのでかなり安くついたー。時間かかるけど。

噂では土曜日以外は毎日出てるそうな。

ウルムチーアルマティのバスは、年末は明日12/30の夜発がラスト!

ギリギリ助かったあ…。

そして私たちが初予約!

おお、ということはあんまり人が乗ってないってことね!

ラッキー!

座席兼ベッドが上下に分かれてて迷ったけど、一番前の下段を通路挟んで取ることに。

やれやれ。

一段落。

ボーイズ、そして青いきれいな瞳の知らないブラザー、ありがとう。
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ここが建物内のチケット販売カウンター

英語は通じません!

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