ウイグル・カザフ⑥トルファン
さて!
とうとう長距離バスチケットも買えたし、安心安心。
さあ、ご飯食べるぞーってことで、タクシー乗って少し移動。
調べてくれてたのか、小さな路面レストランに到着。
個人的にはここが一番美味しかったレストラン。
野菜が食べたいなーと言うと、カシューナッツ入りの野菜炒めをオーダーしてくれた。
これがまた、甘辛い濃い味でなかなか美味。
さらに、キツネ子とAちゃんにそれぞれ1皿ずつほうとうのような麺が運ばれてきた。
ザーサイみたいな野菜に絡めて食べるとのこと。
これもかなり美味しい!
けど。1個でいーのに…。
むしろそれなら違う料理2つがよかったし。
ここでは、1人1皿が普通なのか?
ヨーグルト食べたいって言ったら大量のヨーグルトも。
1皿の量が多すぎ。
ジャリルが美味しそうな麺を食べていたので何か聞くと、ラグメンとのこと。
おお!これがラグメンか!
食べようと思ってたのよ~。
少しもらうと、
「おおっ。めっちゃ美味しい!ちなみにこの肉は何?」
「羊。」
「うお!ぜんぜん臭くないけど、牛じゃない?」
「いや、これは羊やで。」
まじか。
新鮮なのか、
全然臭みない。
こんな羊なら食べれるなあ。うーまーい。
ガッサンもスープ麺のようなものをオーダー。
そちらはあまり魅力なかったので貰わない。(笑)
キツネ子は歯の矯正中なので、食べた後は必ず歯磨き。
見えないところにワイヤーが仕込んであって、食べ物が挟まるのなんの。
トイレは上の階にあるとのことで行ってみると、ご老人3人が小さなテーブルでお喋り中。
とゆーか、この狭い10畳ほどのフロアはお客さん用の…
というか、これ、
人の家?
めっちゃ生活感ある。
ソファーに掃除機、テレビ…。
ご老人に指差された方向に行くと洗面台、トイレ発見。
いや、
住んでるだろ。これ。
シャワーもあるし。(笑)
そしてご老人たち、キツネ子がトイレ行ってても全然気にしてない。
食事を終えて、トルファンへ!
の前に、どーしても買わなきゃならないものがある。
そう。
生理用ナプキン。
どこに売ってるんだろう…。
コンビニ、ひとつも見てないし。
ジャリルに言っても通じるだろうか…。
恥を忍んでジャリルに告げる。
「生理用のナプキン買いたい…。」
ジャリル、けっこう普通に
「ああ、あの店にあると思うよ。」
通じてよかった。
その日本語知ってるか疑問でしたので。
道路の角に、何でも屋さんみたいな小さなお店あり。
中に入ると薄暗く、シンプルなラックに缶詰めやお皿、日用品がところ狭しと陳列されている。
ぐるっと見回したけど、ナプキンない。
「ない。ちょっと聞いてみてよ。」
レジの辺りにいたジャリルに、店員のおばちゃんに聞いてもらって案内してもらった。
ごめんよ、ムスリムでおそらく童貞なのに…。
(聞いてないから知らないけど。)
無事にナプキンゲット。
製品自体も別に普通。
キツネ子はそんなにこだわりないので、フィリピンでしばらく暮らしていたときも現地のん普通に使ってました。(外国の女子たちはクオリティがどーのとかブーブー言ってたけど、キツネ子は別に気にならなかった…。そんなA型です。)
下の安心も得て、大きな道路にででタクシー待ち。
タクシー止めて、数台と交渉。
ようやく、片道1人150元でトルファンへ行ってくれるタクシーをゲット。
おそらく高いんだろうなあ。
電車で行くこと考えたらねぇ。
まあいっか。ここは唯一キツネ子たちがお金を払いました。
(後から思い返すと、なんであんなに頼りきっていたのか…。すまん、ボーイズよ。)
前にガッサン、後ろにジャリル、キツネ子、Aちゃんと3人を乗せて、タクシーが発車した。
運転手のおじさんはとにかくご機嫌で、助手席のガッサンに始終何やら話しかけている。
1時間後、途中のトイレ休憩でぐったりしているガッサン。
話しかけられすぎて辛い、と。(笑)
ガッサン、結局道中約2時間眠れず…。
きっと、運転手さん今日はかなりの収入で、良い年末年始を送れることでテンション上がっちゃってたんだろうね。
いやー、
人助けしたなあ!
↑陽気な運転手。
後ろの3人はぐーすか寝てました。
遠いし。景色もつまんなかったし。
ちなみに、ウルムチ市からトルファン市へ入るときに、関所ぽい所あり。
空港のイミグレーションをイメージしてください。
もっと簡易版だけど。
ETCじゃない高速乗るときのバー、ボックスみたいなのがあって、軍人が数人。
タクシーに近づいてきて、顔チェック。
ボーイズ、おっちゃんがIDカードを差し出す。この女子らは何奴、みたいなかんじで、日本人って言ったらスルーされた。
代表者の一人、ガッサンがタクシーを降りて、外に設置してある機械にみんなのIDをかざす。
手続きはそれで終了。
ここ、国内だよなー。
隣町に行くのにも監視いる?
「漢民族じゃない人は必要やねん。」
「めんどくさっ。しかもこわい。」
写真撮りたかったけど、ちょっと緊張感あったのでビビってやめた。
「政府は、差別になるからって中国人国籍の人はみんなやるように言ってるけど、実際は顔見て漢民族だったらそのまま行っていいねん。ね、面倒くさいでしょ。これがバスとか電車だったら大勢の人が確認受けないといけないから、めっちゃ時間がかかるねん。だからタクシーがいいって言ったの。」
…本当に差別されてるんだなあ、ウイグル人って。
他のホイ族とかその他の少数民族もしかり。
どこかへ行くのにも監視されてるなんて。
(´;ω;`)
さてさてトルファンに到着して、まずは観光地、昔の水道施設が残る跡地へ。
ここ、ネットでも事前に見たぞ~。
うん、閉まってるね。
ジャリル「トルファンの観光シーズンは夏だからなあ~。」
そう…。
分かってたら調べとけって。
こんな氷点下でそうそう観光来る人いないよね。
そして、ここ面白くないから夏でも外していいと思う。
だいたい町の人すらあんまり外にいないし。
Aちゃんとキツネ子の装備は昨日に増してもっこもこ。
ダウン2枚重ねに、起毛レギンス、キルトのスカート。
超ダサイが体調が一番大事。
観光地が開いてないので、古い町並みを見に行くことに。
あまり舗装されていない道を、途中ドラム缶の焚き火で暖をとったりしながらブラブラと歩く。ちなみにこのダッサイ手袋はDAISOで購入。人混みの中で目立つかなーと。
遺産になってる街並み。
商人?のおじさんたちが大きな通りでワイワイしている。
魚、凍ってる。
羊の皮も。生首も向こうにあった。
羊は捨てるところがない万能アニマルだって。
この皮の上に、腸もきれいに置かれてあったよ。
ホイホイのモスク見たり。ウイグルとは模様が違うんだって。
中が燃えてるごみ箱発見したり。
トルファン第二小学校の前で記念撮影とかも。
なんか、このエリアの人々に似つかわしくないガチ漢字がおもろい。当て字の様です。
町歩きぶらぶら1時間くらいして、そろそろご飯でも食べるか、することないしってことでタクシーを拾う。
タクシーに乗って5分ほど。
ボーイズと運転手がなにやら静かに話をしてる。しばらくしてタクシーが辺鄙な道沿いに止まった。
「どーしたの?」
「この運転手さん、今から用事があるから、ここで降りなきゃいけない。」
なにそれー!っていいながら降りる。
またタクシー捕まえないと。
ちなみに、めっちゃ閑散としている道路。
車も人もあんまり通らない。
「こんなのウイグルでは普通?」
「うーん。いや。実はさ~。」
運転手が漢民族で、日本人は嫌いだから乗せないってゆーのが本当の理由だった。
車内でめっちゃ、日本語喋ってたからな。
こっわー。
中国人(漢民族)ってほんと日本人嫌いな人は嫌いだなー。
ジャリルがいてよかった!
さて、新しくタクシー拾って、レストランに到着!実は、昨日の夜と同じトルファンブランチ。味は間違いない!
今宵は麺中心。美味しいよ。
つーか、また同じの二つ頼むなって。
食べきれんし。
キツネ子はこれ。優しいお味。これもラグメンなのかも?
お店のトイレはこんなん。十分いける!
夕食後、おしゃべりタクシー運転手の車で家路へ。
トルファンの夜。ここは普通にきれい。
帰りの関所ではキツネ子とAちゃんもパスポート提示。
特に問題なく帰れました。