ウイグル・カザフ⑦お家でまったり
宿泊してる家に帰ってきて、リビングでお菓子食べながらおしゃべり。
トランプして、負けた人が動物のモノマネという昭和なゲームして、ふとコーランの話になった。
ボーイズ曰く、コーランはめっちゃカッコいい今時のものもあるとか。
ちょっと歌ってよ、と言うとなにやら二人でスマホ検索しだした。
いや、アカペラでいいからさ…。
ちょっと聞きたいだけなのに~。
ボーイズが、あーでもないこーでもないと数分曲を探してる間に、シラけてしまったキツネ子とAちゃん。
早くしてよ~と言ってもなかなか曲が決まらない。
こっちにしてみれば
どれでもえぇしな…。
ちょっとした物事を決めるのにめっちゃ時間がかかるのは彼の性格なのか、ウイグル人の特長なのか。
なんだろう。
ようやく決まったと思ったら、なにやら神妙な顔で声のトーンを落として話し合い。
なんやねん。
「もし、コーランの声がこの建物の外に漏れてしまったら大変。僕たち逮捕されるから。」
「!?」
いや、漏れないでしょ。音は。
室内温度保つのにおそらく頑丈な作りになってると思われるが…。
で、逮捕!?
「大丈夫やろ!」
「いや。分からない。この建物の人が聞いて、通報されるかもしれないし。」
ジャリルはめっちゃ慎重な性格らしい。
今日のタクシー事件も、日本人だから降ろされるんだよって車内では言わなかったし。私たちが怒って揉めたりするのを回避したとのこと。
夜にコーランを唱えるの禁止。
ムスリムの男性が髭を伸ばすのも禁止。
ムスリムの女性のスカーフ禁止。(やってる人見たけど)
中国政府によっていろんなルールが決められてるらしい。
結局、コーランは歌わずにみんな就寝。
明け方。
寝てると何かが手に触ったので目を開けると、ベッドの横にジャリル。
ビビるし!
「向こう行って一緒に寝よう。」
うーん。てゆーか、向こうに行ってもガッサンいるじゃん。キツネ子の横にはAちゃんがすやすや。
とりあえず一緒に部屋を出てリビングのソファへ。
5メートルくらい離れたダイニングテーブルでガッサンが椅子に座ったまま寝てる。
「私さあ、生理中なんだけど。」
「じゃあお風呂場に行こう。」
えええー。
絶対いやだし。
だいたい君は童貞じゃないのかい?
ほんと、ムスリムの男って外国の女とやりたがる…(イメージ)。
しかもお前、2日も一緒に泊まってるけど、ガッサンとともにお風呂入ってないだろー!
でも、これが臭かったりしないんだよねぇ。
キツネ子なんて、1日髪を洗わないだけで痒くなるけど。
粘るジャリル、拒否するキツネ子。
なんか・・・あかんっ。
イケメンががんばってお願いする様が可愛くて。
イケメンてほんま得。
彼が引かないので、入れるのは無しでってことで。
ここは外国。神も見ていない。ってことで、浮気にはならん。
ジャリルが脱ぐと、
え。
これは?
なんとも天使のような、赤ちゃんのような、汚れなき色が目に飛び込んできた。
超きれーな肌色、てか、めっちゃ白っ!
ヘアーも産毛程度しかありません。
ほほ~。
西洋人ってこうなのか~。
3人くらい西洋人との経験はあるけど、こんな明るい部屋で見たのは初めてだったのでこの衝撃を一応レポートしておこう。
てゆーか、欧米人の体毛は基本濃いイメージだったけど、この天使さ。
西洋人、剃ってるから突き刺さるんだよなー。
無毛万歳🙌
と、しばらくするとテーブルで寝てたガッサンが覚醒。
なぬ!?
彼は寝ぼけた顔でソファで絡む私たち二人の方を見た。
けど、
なんかめっちゃ冷静。
声も出さず表情ひとつ変えやしねえ。
キツネ子は毛布で体を隠しつつ、彼が平常心なのにむしろこっちがビビるっていう。
あれー?ガッサンも絶対童貞なのにびっくりしないのかな…。
(いや、むしろ結婚前の営みは普通な民俗なのか?)
なんとなく気まずくなったので、服をきてそのままソファで再び寝ることに。