キツネ子的地球の歩き方

女ならではの海外旅行記でございます♪ 後悔NG! やりたいことやっちゃえ!

ウイグル・カザフ⑥トルファン

さて!

とうとう長距離バスチケットも買えたし、安心安心。

さあ、ご飯食べるぞーってことで、タクシー乗って少し移動。

調べてくれてたのか、小さな路面レストランに到着。

個人的にはここが一番美味しかったレストラン。

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野菜が食べたいなーと言うと、カシューナッツ入りの野菜炒めをオーダーしてくれた。

これがまた、甘辛い濃い味でなかなか美味。

さらに、キツネ子とAちゃんにそれぞれ1皿ずつほうとうのような麺が運ばれてきた。

ザーサイみたいな野菜に絡めて食べるとのこと。

これもかなり美味しい!

けど。1個でいーのに…。

むしろそれなら違う料理2つがよかったし。

ここでは、1人1皿が普通なのか?

ヨーグルト食べたいって言ったら大量のヨーグルトも。

1皿の量が多すぎ。
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ジャリルが美味しそうな麺を食べていたので何か聞くと、ラグメンとのこと。

おお!これがラグメンか!

食べようと思ってたのよ~。

少しもらうと、

「おおっ。めっちゃ美味しい!ちなみにこの肉は何?」

「羊。」

「うお!ぜんぜん臭くないけど、牛じゃない?」

「いや、これは羊やで。」

まじか。

新鮮なのか、

全然臭みない。

こんな羊なら食べれるなあ。うーまーい。

ガッサンもスープ麺のようなものをオーダー。

そちらはあまり魅力なかったので貰わない。(笑)

 

キツネ子は歯の矯正中なので、食べた後は必ず歯磨き。

見えないところにワイヤーが仕込んであって、食べ物が挟まるのなんの。

トイレは上の階にあるとのことで行ってみると、ご老人3人が小さなテーブルでお喋り中。

とゆーか、この狭い10畳ほどのフロアはお客さん用の

というか、これ、

人の家?

めっちゃ生活感ある。

ソファーに掃除機、テレビ…。

ご老人に指差された方向に行くと洗面台、トイレ発見。

いや、

住んでるだろ。これ。

シャワーもあるし。(笑) 

そしてご老人たち、キツネ子がトイレ行ってても全然気にしてない。

 

食事を終えて、トルファンへ!

の前に、どーしても買わなきゃならないものがある。

 

そう。

生理用ナプキン。

 

どこに売ってるんだろう…。

コンビニ、ひとつも見てないし。

ジャリルに言っても通じるだろうか…。

恥を忍んでジャリルに告げる。

「生理用のナプキン買いたい…。」

ジャリル、けっこう普通に

「ああ、あの店にあると思うよ。」

通じてよかった。

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その日本語知ってるか疑問でしたので。

道路の角に、何でも屋さんみたいな小さなお店あり。

中に入ると薄暗く、シンプルなラックに缶詰めやお皿、日用品がところ狭しと陳列されている。

ぐるっと見回したけど、ナプキンない。

「ない。ちょっと聞いてみてよ。」

レジの辺りにいたジャリルに、店員のおばちゃんに聞いてもらって案内してもらった。

ごめんよ、ムスリムでおそらく童貞なのに…。

(聞いてないから知らないけど。)

 

無事にナプキンゲット。

製品自体も別に普通。

キツネ子はそんなにこだわりないので、フィリピンでしばらく暮らしていたときも現地のん普通に使ってました。(外国の女子たちはクオリティがどーのとかブーブー言ってたけど、キツネ子は別に気にならなかった…。そんなA型です。)

 

下の安心も得て、大きな道路にででタクシー待ち。

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タクシー止めて、数台と交渉。

ようやく、片道1人150元でトルファンへ行ってくれるタクシーをゲット。

おそらく高いんだろうなあ。

電車で行くこと考えたらねぇ。

まあいっか。ここは唯一キツネ子たちがお金を払いました。

(後から思い返すと、なんであんなに頼りきっていたのか…。すまん、ボーイズよ。)

 

前にガッサン、後ろにジャリル、キツネ子、Aちゃんと3人を乗せて、タクシーが発車した。

運転手のおじさんはとにかくご機嫌で、助手席のガッサンに始終何やら話しかけている。

1時間後、途中のトイレ休憩でぐったりしているガッサン。

話しかけられすぎて辛い、と。(笑)

ガッサン、結局道中約2時間眠れず…。

きっと、運転手さん今日はかなりの収入で、良い年末年始を送れることでテンション上がっちゃってたんだろうね。

いやー、

人助けしたなあ!

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↑陽気な運転手。

後ろの3人はぐーすか寝てました。

遠いし。景色もつまんなかったし。

 

ちなみに、ウルムチ市からトルファン市へ入るときに、関所ぽい所あり。

空港のイミグレーションをイメージしてください。

もっと簡易版だけど。

ETCじゃない高速乗るときのバー、ボックスみたいなのがあって、軍人が数人。

タクシーに近づいてきて、顔チェック。

ボーイズ、おっちゃんがIDカードを差し出す。この女子らは何奴、みたいなかんじで、日本人って言ったらスルーされた。

代表者の一人、ガッサンがタクシーを降りて、外に設置してある機械にみんなのIDをかざす。

手続きはそれで終了。

ここ、国内だよなー。

隣町に行くのにも監視いる?

漢民族じゃない人は必要やねん。」

「めんどくさっ。しかもこわい。」

写真撮りたかったけど、ちょっと緊張感あったのでビビってやめた。

「政府は、差別になるからって中国人国籍の人はみんなやるように言ってるけど、実際は顔見て漢民族だったらそのまま行っていいねん。ね、面倒くさいでしょ。これがバスとか電車だったら大勢の人が確認受けないといけないから、めっちゃ時間がかかるねん。だからタクシーがいいって言ったの。」

…本当に差別されてるんだなあ、ウイグル人って。

他のホイ族とかその他の少数民族もしかり。

どこかへ行くのにも監視されてるなんて。

 (´;ω;`)

 

さてさてトルファンに到着して、まずは観光地、昔の水道施設が残る跡地へ。

ここ、ネットでも事前に見たぞ~。

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うん、閉まってるね。

ジャリル「トルファンの観光シーズンは夏だからなあ~。」

 

そう…。

分かってたら調べとけって。

こんな氷点下でそうそう観光来る人いないよね。

そして、ここ面白くないから夏でも外していいと思う。

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だいたい町の人すらあんまり外にいないし。

Aちゃんとキツネ子の装備は昨日に増してもっこもこ。

ダウン2枚重ねに、起毛レギンス、キルトのスカート。

超ダサイが体調が一番大事。

観光地が開いてないので、古い町並みを見に行くことに。

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あまり舗装されていない道を、途中ドラム缶の焚き火で暖をとったりしながらブラブラと歩く。ちなみにこのダッサイ手袋はDAISOで購入。人混みの中で目立つかなーと。

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遺産になってる街並み。

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商人?のおじさんたちが大きな通りでワイワイしている。

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魚、凍ってる。
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羊の皮も。生首も向こうにあった。

羊は捨てるところがない万能アニマルだって。
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この皮の上に、腸もきれいに置かれてあったよ。

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ホイホイのモスク見たり。ウイグルとは模様が違うんだって。

中が燃えてるごみ箱発見したり。

トルファン第二小学校の前で記念撮影とかも。

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なんか、このエリアの人々に似つかわしくないガチ漢字がおもろい。当て字の様です。

 

町歩きぶらぶら1時間くらいして、そろそろご飯でも食べるか、することないしってことでタクシーを拾う。

タクシーに乗って5分ほど。

ボーイズと運転手がなにやら静かに話をしてる。しばらくしてタクシーが辺鄙な道沿いに止まった。

「どーしたの?」

「この運転手さん、今から用事があるから、ここで降りなきゃいけない。」

なにそれー!っていいながら降りる。

またタクシー捕まえないと。

ちなみに、めっちゃ閑散としている道路。

車も人もあんまり通らない。

「こんなのウイグルでは普通?」

「うーん。いや。実はさ~。」

 運転手が漢民族で、日本人は嫌いだから乗せないってゆーのが本当の理由だった。

車内でめっちゃ、日本語喋ってたからな。

こっわー。

中国人(漢民族)ってほんと日本人嫌いな人は嫌いだなー。

ジャリルがいてよかった!

 

さて、新しくタクシー拾って、レストランに到着!実は、昨日の夜と同じトルファンブランチ。味は間違いない!

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 今宵は麺中心。美味しいよ。

つーか、また同じの二つ頼むなって。

食べきれんし。

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キツネ子はこれ。優しいお味。これもラグメンなのかも?

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お店のトイレはこんなん。十分いける!

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夕食後、おしゃべりタクシー運転手の車で家路へ。

トルファンの夜。ここは普通にきれい。

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帰りの関所ではキツネ子とAちゃんもパスポート提示。

特に問題なく帰れました。

 

ウイグル・カザフ⑦お家でまったり

宿泊してる家に帰ってきて、リビングでお菓子食べながらおしゃべり。

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トランプして、負けた人が動物のモノマネという昭和なゲームして、ふとコーランの話になった。

ボーイズ曰く、コーランはめっちゃカッコいい今時のものもあるとか。

ちょっと歌ってよ、と言うとなにやら二人でスマホ検索しだした。

いや、アカペラでいいからさ…。

ちょっと聞きたいだけなのに~。

ボーイズが、あーでもないこーでもないと数分曲を探してる間に、シラけてしまったキツネ子とAちゃん。

早くしてよ~と言ってもなかなか曲が決まらない。

こっちにしてみれば

どれでもえぇしな…。

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ちょっとした物事を決めるのにめっちゃ時間がかかるのは彼の性格なのか、ウイグル人の特長なのか。

なんだろう。

ようやく決まったと思ったら、なにやら神妙な顔で声のトーンを落として話し合い。

なんやねん。

「もし、コーランの声がこの建物の外に漏れてしまったら大変。僕たち逮捕されるから。」

「!?」

いや、漏れないでしょ。音は。

室内温度保つのにおそらく頑丈な作りになってると思われるが…。

で、逮捕!?

「大丈夫やろ!」

「いや。分からない。この建物の人が聞いて、通報されるかもしれないし。」

ジャリルはめっちゃ慎重な性格らしい。

今日のタクシー事件も、日本人だから降ろされるんだよって車内では言わなかったし。私たちが怒って揉めたりするのを回避したとのこと。

 

夜にコーランを唱えるの禁止。

ムスリムの男性が髭を伸ばすのも禁止。

ムスリムの女性のスカーフ禁止。(やってる人見たけど)

中国政府によっていろんなルールが決められてるらしい。

結局、コーランは歌わずにみんな就寝。

 

明け方。

寝てると何かが手に触ったので目を開けると、ベッドの横にジャリル。

ビビるし!

「向こう行って一緒に寝よう。」

うーん。てゆーか、向こうに行ってもガッサンいるじゃん。キツネ子の横にはAちゃんがすやすや。

とりあえず一緒に部屋を出てリビングのソファへ。

5メートルくらい離れたダイニングテーブルでガッサンが椅子に座ったまま寝てる。

「私さあ、生理中なんだけど。」

「じゃあお風呂場に行こう。」

えええー。

絶対いやだし。

だいたい君は童貞じゃないのかい?

 

ほんと、ムスリムの男って外国の女とやりたがる…(イメージ)。

しかもお前、2日も一緒に泊まってるけど、ガッサンとともにお風呂入ってないだろー!

でも、これが臭かったりしないんだよねぇ。

キツネ子なんて、1日髪を洗わないだけで痒くなるけど。

 

粘るジャリル、拒否するキツネ子。

なんか・・・あかんっ。

イケメンががんばってお願いする様が可愛くて。

イケメンてほんま得。

彼が引かないので、入れるのは無しでってことで。

ここは外国。神も見ていない。ってことで、浮気にはならん。

 

ジャリルが脱ぐと、

 

え。

これは?

 

なんとも天使のような、赤ちゃんのような、汚れなき色が目に飛び込んできた。 

超きれーな肌色、てか、めっちゃ白っ!

ヘアーも産毛程度しかありません。

ほほ~。

西洋人ってこうなのか~。

 

3人くらい西洋人との経験はあるけど、こんな明るい部屋で見たのは初めてだったのでこの衝撃を一応レポートしておこう。

てゆーか、欧米人の体毛は基本濃いイメージだったけど、この天使さ。

西洋人、剃ってるから突き刺さるんだよなー。

無毛万歳🙌

 

と、しばらくするとテーブルで寝てたガッサンが覚醒

なぬ!?

彼は寝ぼけた顔でソファで絡む私たち二人の方を見た。

けど、

なんかめっちゃ冷静。

声も出さず表情ひとつ変えやしねえ。

 

キツネ子は毛布で体を隠しつつ、彼が平常心なのにむしろこっちがビビるっていう。

あれー?ガッサンも絶対童貞なのにびっくりしないのかな…。

(いや、むしろ結婚前の営みは普通な民俗なのか?)

なんとなく気まずくなったので、服をきてそのままソファで再び寝ることに。

 

 

 

 

ウイグル・カザフ⑧バザール

今日は12/30ウイグル最終日。

夜19時に国際長距離バスでカザフスタンアルマトイに発つ。それまではウルムチのバザールでうろうろする予定。

朝は、ざっとパッキングしたりゆっくり時間を過ごす。

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ボーイズはここにきて、ようやくシャワーをしてました。良かった。

いやー、文化の違いですね。

 

この日は朝から雪。防寒しまくっていた為、そんなに寒いとは感じなかった。

ひらひら降ってくる雪が服に落ちると、なんと雪は全て結晶の形。初めて見た!

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図鑑とかでしか見たことなかったし、雪の結晶は顕微鏡でないと見れないと思い込んでたけど、普通に見れるもんなのか…。

アパートの駐車場にて⬇

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さて、タクシーでバザールに到着。

アラジンの世界みたーい!

ただし、極寒で雪景色。

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バザールの駐車場、道路も雪が降り積もっていて、人はまばら。中国人団体客が少しいただけで、全然賑わってない。冬は観光客も少ないし、町中にもあんまり人がいない。

駐車場スタッフさんかっこよかった。
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お土産屋さんが連なる。人はガラガラ。
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 かっこいい♡
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本日のブランチはファーストフード。

どこにでもあるような普通の味。

普通にうまい。

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ムスリムレディを隠し撮り。美人さん。

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 お土産屋さん。絨毯いっぱい。楽しい♪♪
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今になってペルシャ絨毯とかギャッベをめちゃ探してるキツネ子。

この時全く興味なかったから買わなかったけど、惜しいことしたかも・・・。
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 あったかそ~なキツネたち。

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漢方みたいなやつ。

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ウイグル族の装飾品
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帽子

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香水やらお化粧品やら

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女子が好きなやつ

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謎の鹿の足
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またあるお店に入ると、色鮮やかな可愛い帽子や、女子が好きそうなものがいっぱい。

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キツネ子はある卵型爪楊枝入れの美しさに一目惚れ。

だけど2,500円か~。どうしよっかな。

と、その横でAちゃんが「カワイイ~」と言った美しく装飾された数千円の手鏡を、ガッサンが突如プレゼント。

 

嫌な予感がする…。

 

この空気感。

 

ガッサン、プレゼントするならここから見えないとこでやってくれ。

 

キツネ子と一緒に卵を見ていたジャリルからもプレゼント(しないといけないハメに)。

断ったけど、隣でそんなことされたらジャリルもそうしないわけにはいかないだろうからなぁ。帰国してからなんかプレゼント贈ろう。

月収30,000円くらいなのに申し訳ない…。

 なら、ウイグル来てから奢らすな。

 

また、掌サイズのふわふわ羊の置物(200円くらい)で購入した羊が、家に帰ってからコーナンの袋に入れられていたことが発覚。

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花粉症に効くと信じて鼻水用のふわふわの謎のつぼみ、それから胃腸に効くらしい木片も購入。どちらも合わせても数百円。

謎の薬草をいろいろ見てたら店のおばちゃんが話しかけてきた。中国語でジャリルが応対。

なんか中国語喋るジャリル超すてき。

このギャップが萌えるんだよな~!

ちなみに何話してたのか聞くと、

おばちゃんに彼女どこの人?って聞かれたから韓国人って答えたよ、とのこと。

 

ん?

・・・まあ、値段も少し安くなるかもしれないしね・・・。

 

ちなみに帰国してから薬草を使用してみたけど効果は分からず。

どちらもお茶として飲んだけど、なんせつぼみが

食用とは信じられないほどクソ臭かった。

んで、一杯飲んで捨てました。

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その後同じ敷地内にあるカルフールへ。

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外国のスーパーは好きな場所のひとつ。キツネ子は海外食材とか好きなんで調味料とかけっこう買う。けど、ここは中国なんでやめとく。

とりあえず今夜から24時間バスの中なので、食材を調達しないとやばい。1人水2リットルくらいは必用だろう。あと、なんか食べれるもの。

とりあえずパン、饅頭、お菓子など購入。

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そしてこの旅の記録を残す為にノート。バスの中で暇だろうから書こう。そして未来の旅行者の為に発信しよう。

(んで、これアップしたの結局3年後だけどね。)

 

バザールの外も興味深いお店がいっぱい。

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羊ぶら下がってんじゃ~ん(*´∇`)ノ

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バックトゥーザフューチャーのドク発見。(帽子の様です。)


夕方になって宿泊先に戻る。

とうとうウイグルからもお別れかー。

本当に貴重な経験だった。

ジャリルとガッサンがいたから楽しめたものの、中国語ができない人はガイドがいないと難しい旅になると思います。

 

タクシーで国際バスターミナルへ行くと、あらまあ!

ガラガラのバスだと思ったら超満員。

みんな指定ベッドなので立ち乗りとかはいないけど、早くチケット買っててまじよかった!

客の顔は漢民族ってかんじの人はあんまり見当たらなかった。

 

ボーイズたちにお別れを言ってバスに乗り込む。数日間ありがとう。手間もお金もめっちゃかけてもらって…。

案外、彼らほっとしてたかも(笑)

 

さあ!

いざカザフスタンアルマトイへ、出発ー!!!

ウイグル・カザフ⑨国際バス

さてさて。

バスのベッドにごろんと横になって、バス発車。

てゆーか。

なかなか快適!

潔癖症でない人に限りますが。

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キツネ子はゴロゴロぼーっとするのが大好きなんで、24時間ぐーたらできるのっていーやんてまず思った。

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一人のスペースは一畳くらいで、縦がもう少し長いくらい。

分厚い毛布があって、足元に物を置ける棚みたいなのもある。

貴重品は物置の奥、窓側に置けばそうそう盗まれることはなさそう。

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スーツケースはバスの下の荷物置場に預けてるので食べ物と貴重品とかを手荷物で車内持ち込み。

荷物を足元に追いやってもぜんぜんスペースあるし。

とりあえずペットボトル2本をグレゴリーから取り出してそのへんに転がす。

テーブルの上にはパンとか並べて部屋づくり。

見渡すと、けっこうみんな軽装。

食べ物とかみんな持ち込んでないのかなあ。

Aちゃんとぐだぐだウイグルの思い出話をしながら小一時間が過ぎると、バスがサービスエリアのような場所で停まった。(石河子市という場所らしいです。)

 

チャーンス!

 

トイレは行けるとこでできるだけ済ませとかなきゃ!

バスの外に出ると寒~いっ!

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めちゃめちゃ広い駐車場スペースにバスが何台かぽつんぽつんと停まっている。

急ぎ足でトイレ直行。

均等に並ぶぼやっとしたライトの灯りの先、トイレらしき四角い建物に駆け込んだ。

「電気ないねー。」

窓からこぼれる外のライトの光を頼るしかない。

2、3人いたおばちゃん達は、もうそのまま個室に入っていってる。

ちなみにここのトイレはなかなか広い。

ゆったりしたスペースで個室は10個ほどある。

ひとつのトイレのドアを空けると、

和式風便器の中に大便あり。

そっと扉を閉めて横にスライド。

 

が。また、ある。

 

横、ある。

 

また横、ある…。

 

「ねえ、全部のトイレ流れてないねんけど。」

「うん。こっち側も…。」

 

チーン。

 

しゃーなしでまだ一番マシと思われる個室に鼻の栓を閉じて入る。

入ってカギを閉めようとすると、

あれ。

「カギ、壊れてる…。」

横のトイレへ。壊れてる。

横、壊れてる。 また横、

てかカギそのものが無く付いてたと思われる箇所にぽっかり穴開いてる。

 

もういいや。

人もほぼいないし。

 

ひとつのトイレに決め、ドアを片手でなんとなく押さえながら耳を研ぎ澄まし集中して用を足し、もはや流さず退室。 

いやー。洗礼だったね、とか言いながらバスへ戻る。

これがやはり中国の田舎かあ。

トルコやフィリピンなんて可愛いものだ。

バスへ戻って入ろうとすると、

あれ?

閉まってる。

車内のライトも消えてるし。

後から戻ってきたおばあちゃんも、あれ?みたいなかんじ。

若い女の子も戻ってきた。

キツネ子がおばあちゃんに肩をすくめて見せると、知らない言語でなんか言ってきた。

しばらくして若い女の子はどっかに消えていった。

5分くらい3人で待ってたけど、全然誰も戻らない。

おばあちゃんは駐車場を囲むように立ち並ぶ食堂のような店のひとつに向かって歩いていった。

ひたすら待つが・・・。↓

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「どうする?」

「何時まで休憩なんやろ。」

「てゆーか、バス停まった時何も言ってなかったよなあ。」

バスが停まって、いの一番にトイレに飛び出して行ったのがキツネ子たちだったので、もしかしたら後からなんか通達があったのかも…。

てゆーか、言われても言葉分かんないけどね。

バスの近くにいても寒いので、キツネ子たちもお店の方に行ってみることにした。

ガラス張りの昭和の食堂みたいな古い飲食店が並ぶ。

「あ、さっきのおばあちゃんと女の子。」

二人で麺すすってる…。

余裕だな。

「お腹、特に減ってないしね…。」

どこか店に入るにも、バスが何時に出発か分からないのでうかつに入れないし、注文もできない。

とりあえずバスが見えるように店の中には入らずに、一軒の店先の灯りの下で全然暖かくもない外の調理場のようなとこで時間を潰す。

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かれこれ20分くらい外で寒い寒いと言いながら待ってたら、ある店の中からおばちゃんがでてきて手招きした。

バスを指差して首を振って

「結構です」

ジェスチャーをしたけれど、おばちゃんは、

「大丈夫、私がバスを見ててあげるから。」

というような身ぶり手振りをした。

「どうする?」

「なんか、もうわかんないから、入って窓際の席に座ろうか…」

進められるままに店の中に入ると、おばちゃんがヤカンに入った暖かいお茶を持ってきてくれた。

優しさが染みるねぇ…。

机の文字が気になりますが…。

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小さな店の中にはお客さんは3人ほど。

ラグメンを食べてる人もいる。

「ラグメンか。」

「ちょっと気になるけど時間がなあ…。」

5分ほどして、うん。やっぱせっかくだしラグメン注文しよう!

とのことで、指差してオーダー。

ラグメンが運ばれてきたので小銭を出した。

お値段25元。

と、小銭を受けとるとおばちゃんは不思議そうな顔。

小銭を指で持ち上げて目の前まで持ち上げて覗きこんでいる。

何語かで他の店のスタッフを呼び、みんなで笑いながら物珍しそうに小銭を触っている。

「なんだろ?まさか使えないのかな?」

そういえばウイグルに来てから小銭を使っていないような…?

(てゆーか、自分たちのお金ほぼ出してない…。)

代わりに紙幣を出すと、おばちゃんは

「うん。うん。」

みたいなかんじで紙幣を持っていった。

やっぱりここじゃ小銭は流通していないのか?謎。

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ちなみに割り箸の質が超悪くて失敗した残骸が奥にあります。

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窓から外のバスを見ても、やはりまだぼんやり暗闇のなかにあって明かりも付いていない。

さささっとラグメンを食しながらバスに動きがないか見張る。

 

その時であった。

突如窓の外でバスのフロントライトが光り、キツネ子たちのバスが発車したのだ!

おばちゃんが大声で叫び、同時にキツネ子たちを見てバスを指差した。

そしておばちゃんは店の外に飛び出し、バスに大きく手を振りながらバスにダッシュ

キツネ子とAちゃんも慌てて店を飛び出し、無我夢中でおばちゃんに続きバスを追いかけた。

 

バスとの距離およそ50メートル。

おばちゃんがバスの近くまで追い付くと、バスが停まった。

 

いやいやいや!!!

オイっ!!

置いて行くなよおおおおお!

 

停車したバスの扉が開くと、キツネ子とAちゃんはゴムまりの如くバスに飛び乗った。

はあ。はあ。はあ。

運転手のおじさん二人が怪訝な顔でジロリとキツネ子たちを見た。

それを見て見ぬふりをして二人、最前列のベッドに座る…。

 

いや…。えっ?

なにこれ?

 

後ろを見ると、全員着席(着ベッド)している。

さらに怒っているとも笑っているとも言えない、

なんとも微妙な表情で我々を見ている…。

そして、全員無言。

 

静けさの中、バスが再び発車した。

 

キツネ子とAちゃんはしばし呆然として顔を見合わせて言葉を失っていたけど、

徐々に笑いがこみ上げてきて大笑い。

 

いや、

こんなことってあるか!

スーツケースとか荷物も預けてるのに普通置いていくか!?

まじで信じられない…。

 

窓からバスを見張ってたけど、出発目印にパッシングくらいしろよな!

そうしたら気づいたのに。

 

そして後々、便民テーブルの店のおばちゃんにお礼を言えなかったことがとっても悔やまれた。

キツネ子たちはバスに乗り込むのに必死で、バスを止めてくれたおばちゃんにさよならもありがとうも言わずじまいだった。

もしこのブログを見てくれている人で、石河子市のあのお店に行った人がいたなら、ぜひぜひ2014年末のこの惨事のお礼をお伝えいただけたらと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

ウイグル・カザフ⑩国際バス2

夜中バス揺られながらベッドにごろんと横になり、ぐだくだ。

情報では道が悪くてガタガタするって聞いていたけど、揺れるとは感じない。とゆーか、ずーっと高速道路みたいなとこを走ってるし。 

車内はしばらく前から消灯。

大声で話す人も誰もいないし、誰か話をしている人がいたとしても、ヒソヒソ声。

乗客にいわゆる「中国人」っぽい人はいないらしい。

トイレ休憩は1時間ごと。初めは停車するごとに我先に行っていたけど、こんなに停まるならいいや、やめよう。

しかし、ついに。

小学生以来の青空トイレ体験がやってきた。

バス停車、外出る、そこは超雪深~い公園のような広場。Aちゃんとトイレを探せど見当たらない。

キツネ子「とうとう来たね、この時が。」

Aちゃん「やるかー!」

 

この時のために膝下まである巻きスカートを着用住済み。バスから離れた広場のまん中辺りに歩いていって、キツネ子は気持ちベンチの影に隠れてシャッと終了。

足の間の真っ白な雪が一瞬にして溶けていく。

いや~初めての体験。

これ、

案外気持ちいいぞ。

後程女性二人組もやってきて、キョロキョロしてたので、指差してその辺でいけるよ、みたいなことを伝えたらその二人もキャッキャ言いながらやってました。 

戻るとバスの前で若い男性人が数人集まって談笑してて、キツネ子たちに話しかけてきた。

「Where are you from?」

喋れるんかい!

と思ったのもつかの間、それ以外はほぼ喋れないカザフスタン人とロシア人。

日本、と答えるとみんな一斉に

「ホンダ、スズキ、トヨタ・・・、」

日本車メーカーを連発しだした。

君の車は?と聞かれたのでNISSANTIDAと答えると、知らねぇな。と。

そうかい・・・。

再びバスに乗り込む。

 

車内は暑い。ダウンはけっこう前に脱いで、ダウンベストも途中で脱いだ。UNIQLOの薄手のフリースに、毛布も首まで被ると汗をかくので腰まで下げて、巻きスカートの下のレギンスも脱ぐ。


いつのまにか眠っていて、ふと目が覚めるとバスが停まっていることに気付いた。バスの中は、ときたま誰かの寝息がスースー聞こえるくらいでとっても静か。大イビキのおっさんとかがいないでよかったー。絶対ハズレの日もあるだろうし。

カーテンを少し開けると、外はまっくら。かろうじて雪景色かなあ、ってのがわかった。午前4時くらい。しばらく起きていたけどバスは動かないのでまた眠りに入った。

 

しばらく寝たり起きたりを繰り返していると、ふと車内の明かりがついた。

乗客が起き出して、みんな手荷物をまとめだす。

なんだなんだ?

通路の向こう側でAちゃんも目覚めて、トイレ休憩かな?など話をしていると、みんな鞄を持って車外へ出ていく。

どうやら、ここが国境らしい。

事前のリサーチでは、バスの中で誰かに手数料(50元くらい)を払えばスーツケースとかスルーでアルマティまで行けるので、値段交渉することって書いてあったけど、誰も交渉しにこない。

えー、めんどくさい…。あの大きなスーツケース持っていかないといけないの?

こっちはハンドキャリーの特大ペットボトルも2本あるのにー。

しょうがなく皆さんに続き、手荷物をまとめて車外へ出た。

やっと太陽が登り始めるくらいの白っぽいグレーの空。足元には雪。

バスは、雪深い森の出口のような場所に停車していた。

えーと。

税関はどこだ?

乗客は自分のスーツケースを受け取り、ゴロゴロ引っ張りながらゾロゾロと大きな道路へ歩いていく。

えっとー?

ここからどうすればいいんだ?

バスの運転手のおじさんに、どこへ行けばいいの?と英語で聞くと、

おじさん

「パスポート!

 タクシー!」

さらに、手のひらにスタンプをポンッと押すジェスチャー

キツネ子・Aちゃん「………?」

えーと。

どういうことだ?


Aちゃんと狼狽してると、運転手のおじさんの1人が、ついてこい、という手振りで歩きだしたのでついていった。

バスから200メートルほど先に小さな古い飲食店があって、ここに入れ、のようなしぐさ。

店の前にスーツケースが並べて置いてあったり、鍋でなんか煮込んでるおばさんがいたり。調理場、外なんだ・・・。

嫌な予感。

こわごわ店内に入ると、超ローカル顔な人たちが朝食を食べている様子。みんな浅黒い顔にダウンなどを着込んで、田舎の雪国の人ってかんじ。

後ろを振り返るとすでに運転手さんはいなかった。

Aちゃん「えー…。どうする…。」

キツネ子「絶対お腹壊すやつやろ、これ。」

入り口付近の壁側にバイキングのようにおかずが10種類ほど並んでいる。

野菜炒め、肉炒め、饅頭系、麺類など数種類。

食べれるとしたら…饅頭かしら…。((((;゜Д゜))

彩り・・・。

全部悪い・・・。

 

店内をよく見ると、同じバスに乗っていた人もテーブルで食べている。とりあえずキツネ子たちも空いてる席に座った。相席で4人かけのテーブル。前に座っている人が饅頭食べてたので、横を通った店のおばさんに同じものを2つと言って、さらにバイキングの野菜炒めを一種類購入。値段は忘れたけど、めっちゃ安かった。

前に座っている人に、税関?と聞いてパスポートを見せたけど、首を振られた。この人は行かないのかなあ。こんな早朝から朝御飯を食べて、今から仕事に行くのかなあ。店内にいる人の風貌は労働者に見えるような気もする。漢民族の顔は一人もいない。

同じバスの人が店を出たので、キツネ子たちも後に続いてバタバタと店を出た。

その人は、店の前で数人と話をしている。

キツネ子たちもこっそり後ろについて、同じグループになんとなくまざってみた。

しばらくするとグループの何人かが離れて、道路に歩いていってタクシーに乗り込んだ。

やばい…やばいぞ。取り残される。

まだ残っている前にいたおじさんに、

「これからどうしたらいいの?」

と英語で聞くと、一瞬困惑した顔をした後、すぐに

「ついて来なさい。」

という手振りでキツネ子たちと一緒にタクシー

に乗り込んでくれた。

 

ウイグル・カザフ⑪出入国

親切なおじさんの風貌は、デカイ西郷隆盛を想像してみてください。

キツネ子たちを乗せたタクシーは5分ほど行くと停まって、おじさんはジェスチャーで料金はいいからと言ってくれた。

降りるとそこにはまっすぐな大きな道があり、その先に税関と思われる建物が。

3人、大荷物で税関に向かう。

おじさんはスーツケースの他に段ボール箱をいくつか運んでいる。

結構、距離あります。

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税関に着くと、おじさんにならって荷物のエックス線、イミグレへ。

税関は広いスペースに簡素な机がいくつかあるだけで、超シンプル。

早朝だったせいか、めちゃめちゃ空いてる。

入国審査官のおばさんはキツネ子を見て、

「Beautiful lady.」

とだけ言って微笑み、ポンっとスタンプを押してくれた。

スッピンで顔も洗ってなかったけど、ありがとう。

中国で暮らせばモテるかも…。

税関到着後、手続き上で中国を出国するのにここまでで10分くらい。

ちなみにスーツケースはずっと自分でゴロゴロ持っていかないといけません。

国税関の建物から外に出て、敷地内の駐車場で待ってるバスへ。

 

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スーツケースはまたバスのお腹部分に収納。

自分のベッドへ戻って全員が戻るまでしばし待機。

キツネ子たちを導いてくれたおじさんは2つ後ろのベッドだった。

先ほどのお礼を言ってお菓子を渡すと、漢字とアルファベットの筆談で少し話ができた。

おじさんの名前はアセット。

仕事で中国に行っていたとのこと。

 30分くらい待った後バスが発車。

国税関出口には天下一武道会とかに出てきそうな赤い展望台みたいなのがあって、上から軍人2人が銃を構えている。

バスが中国を抜けた。

なんだかホッ。

中国で危ない目に合わなくてよかった~って安堵感。

(さらに情報ない国へ行くんだけどなぁ。)

キツネ子は現地中国人にびびってたので…。

国と国の間の道を、しばし行く。

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 砂利の駐車場でバスが停まった。

みんなバスから降りてスーツケースをバスから降ろす。

やっぱここでも自分で持っていかないといけないのか…(´;ω;`)重いよー。

と、ここで噂通り数人両替商がいたのでドルを両替した。

後で確認するとやっぱりレートは悪くなかった。

偽札だったらどうしよう…と思ったけど、カザフスタンのお金全くないし。

 

MR.アセットに続いて少し歩き、税関のゲートを抜け、とうとうカザフスタン側へ。

まるで小学校の門のような簡単なゲート。

守衛さんの顔と服装が一気にヨーロッパ(というか、ロシア?)風になる。

税関の建物も、中国側の四角いビルから、少しロシアっぽい建物へ。(古いけど。)

ここでも荷物のエックス線、イミグレを特に問題なく済ませて、30分もかからない内に手続き完了。

事前のネット情報ではこの国から国への手続きに4-5時間かかるって書いてあったけど、キツネ子たちの場合はめっちゃスムーズやん♪

この調子なら早めにアルマトイにつけそーだ♪

と思っていると、甘かった。

ここからが長いのよ。

 

入国手続きを終えて、

税関内にあるバスターミナルにて

結果だらだらとバスを待つこと2時間

ってゆーオチがありました。

なんでこんなにバスが来ないんだろう…と謎だったけど、いつもこーだから国境越えはトータル4時間ほどなんだなーって納得。

なんせ、ちょー暇。何にもないし。

館内にはベンチがないから微妙だし、外にあるベンチで時間潰し。

めちゃ厚着してるしそれほど寒くはなかった。天気はいいし。

テンションは下がってくるけど。

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ただっ広いバス停に、入国手続きを済ませた人がだんだんと増えてきた。

Aちゃん「トイレ行ってくるー」

数分後。

「とうとうドア開けられたわ。最中に。」

「え。鍵してなかったん?」

「うん。まあいいわ。Aも人のん開けたしな。」

ここにきて鍛えられてきたAちゃん。

 

向こうの方にいたアセットがこっちに近づいてきた。

筆談とジェスチャーで、会話。

キツネ子は一応中国語を勉強したことがあったので、ほんのちょーっとだけ分かるのだ。

「ここから私はローカルバスでアルマトイに行く。」

「そうなの?」

アルマトイに来るんだったら、今晩は私の家に泊まりに来なさい。」

そう言ってアセットは携帯の写真を見せてくれた。

写真には奥さんと小さな女の子二人が写っていた。

そして、紙に「妻 娘 安全」と書いた。

おお…。

見ず知らずの旅人を?

泊めてくれる?

親切すぎるだろー!

さっき出会ったばかりなのにっ!

泊まるところを予約してるからって伝えると、

うんうん、と彼は頷いた。

泊まらないけど、明日、家に遊びに行ってもいいかと聞くとokだったので行かせてもらうことにした。

地図を見せると、宿泊先からそんなに遠くはない。

バスでの行き方を教えてもらった。

 

しばらくすると、先にローカルバスが来た。

待っている人は乗りきれなくて次のバスを待つ。

ウルムチで個人バンに乗っていたら我々もこの列に並ばないといけなかったんだろーなー。

ちゃんと国際バスを予約してよかった。

 

 

 

ウイグル・カザフ⑫カザフスタン入国

 

とうとうカザフスタンに入りました。

待ちくたびれた~。

町の看板がキリル文字っぽいのに代わる。
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バスの乗客は2/3くらいに減少。

アセットと同じく、ローカルバス等に乗り換えた人がいるみたい。

キツネ子の後ろのベッドの上段では、ウイグルの石河子市のSAで触れた20歳くらいの女の子がもう1つ後ろのベッドの同年代の男の子と顔を寄せあって笑いながら仲良くスマホを見ている。

恋も生まれる国際バス。いいなあ。

Aちゃん「さっきあの女の子と喋ったんやけどさあ。タイ人って言ってたで。」

キツネ子「うそー?めっちゃ色白やん。」

彼女は超色白で明るいストレートのロングヘアーに黒ぶち眼鏡。タイ人っていうよりほんのちょっとモンゴル系のような気が。そしてアイメイクがめっちゃ濃い。オルチャンメイクっぽかったからK-POP好きなのかな~って思った。

ギャル曽根をもっと可愛くしたかんじ。

Aちゃん「でー、Aの弟もタイ人と結婚してんで~って言ったら、なんかふ~ん、みたいなかんじやった。」

Aちゃん、それ…。

たぶん話通じてなかったと思う…。

石河子市のバスで話しかけたとき、英語喋れないみたいだったが…。

まあまあ。

キツネ子も出逢いほしいなー。

ウイグル側のトイレ休憩で喋ったきれいな顔のロシアンボーイはローカルバスに乗り換えたようで既にいないし。つまらん…。

 

しばらくしてバスが停まった。

トイレ休憩か?降りてまずトイレへ。ここのトイレはウイグル側より大分まし。鍵も壊れてないし、詰まってないし。

先に外に出て、Aちゃんが出てくるのをボーっと待つ。天気いいなあー。

すると、運転手のおじさんが話しかけてきた。トイレの横の建物を指差して、

ご飯食べるか?

と言っているようだった。

「要らない」と首を降ったのだが、(パンとか大量に買ってるし。そして結局消費してないし。)

ついてこい、みたいな感じで歩き出したのでついていった。

建物に入るとそこはレストランだった。おじさんは4人くらい座っているテーブルに行き、キツネ子に座るように言った。同じテーブルにいる人たちは一緒のバスの人たちっぽい。

メニューを見せられたけど、文字も読めないしお腹も減ってないし、ここでも首を振った。

テーブルに置かれていたパンを勧められたのでとりあえずそれを食べてみることに。

味は、まあ普通。しっけてないし、固くもない。

やかんに入っていた紅茶のようなものを飲んでいると

目の前にビーフシチューのような具沢山のスープが運ばれてきた。

「要らない」と言ったけど、おじさんにも同じものが運ばれてきたのでお礼を言っていただくことに。

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んん!?これ…。

めっちゃめちゃウマイ!!

おそらく牛肉のすね肉だと思う。ものすごく柔らかい。ボルシチとも違う。

Aちゃんもやって来たのでシェアしようとすると、すぐにAちゃんにも同じものが運ばれてきた。お金を払おうとすると阻止された。

うわー。なんか申し訳ないっす。

いったい、いくらなのか値段も分からない…。さらにもう一品肉料理が運ばれてきて、食べろと勧められた。

すみません、そしてありがとうございます!!

もしかしてウイグルの石河子市で置き去りにしたことを気にしていたのかも…。

言葉は全く通じないんだけど、すごくハートを感じました。

量が多くて半分くらい残してしまって申し訳なかったけど、キツネ子は外国ですぐ下痢になるので制限。それでも今回は美味しくてけっこう食べてしまった。

 

再びバスに乗り込んで出発!

ところが…。

1時間くらいすると、お腹に異変が…。

う…。キタ…。

恐れていたものが…。

いやいや。だいたいトイレ休憩は1時間に1回の割合でここまで来ている。

我慢我慢。

自分を騙しながらトイレタイムを待っていたが、なぜかここにきてトイレ休憩にならない。

どうやらものすごい田舎道らしい。

カザフスタンに入ってから道がデコボコして少し揺れてるし。

さらに1時間くらいしても休憩にならないので、運転手のおじさんの横に行き、

「トイレ…トイレ…」

とお腹をかかえて苦しむ表情をアピール。 

おじさんは驚いた顔をして、

運転しながら窓の外をぐるっと見回し、

「Town! 10minutes!」

と飛ばしてくれた。

てゆーか、今、どこかその辺で青空トイレができるところがないか外を確認してくれたんだね(笑)

緊急なのでそれでもいいんだけど、残念ながら隠れる草も生えてないような土地。

ああ…。お願い、もってくれ。

少ししてバスが停車。

おじさんは窓のはるか向こう側の小さな四角い建物を指差して、

トイレ!と叫んだ。

キツネ子は小走りでトイレへ。もちろんBOXティッシュも忘れずに。すぐ後ろにAちゃんも続く。

はあ、はあ。

バスからトイレまでの距離、およそ200メートル。

まわりは何にもない、土だけ。

むき出しの四角いコンクリートの公衆トイレ(男女別)にたどり着き、中に入った瞬間、

Nooooooo !

ここにきて、

ニーハオトイレ

幸い誰もいなかったけど、2m x 2mくらいの薄暗いスペースに、ベニヤ板の床に二つの穴が並んで開けられている。

すぐさま外に出て、走ってきたAちゃんに、

「ここっ!壁がないからっ!外で誰も来ないか見張っててっ!!」

超真剣なキツネ子。

一刻を争う下半身状況なもんで。

「え~。いいよ、一緒に入ろう。Aもけっこう限界やねん。」

「あかんーっ!

 それは絶対っ!

 無理っっ!!」

えぇ~~、と文句を言うAちゃんを残し、トイレ内へ飛び込んだ。

良かった…。

落ち着いてから出てくると、並んでいるAちゃんの後ろにはギャル曽根が。

ティッシュを渡し、

「見張っとくから。」

と言って無事交代。

 

そこからも延々バスの旅。

寝てみたり。

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書いてみたり。

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 暇~~~。 f:id:marybeth:20180126181135j:plain

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午後7時にアルマトイのサイランバスターミナルにつく予定。

…だけど、本当に時間通りに着くのかな。

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空はだんだんオレンジから紫、暗闇へ。

AIR bnbの部屋の借り主と何度か携帯でショートメッセージのやり取りをした。

延々と続く山道で、ディズニー映画に出てきそうな鳥の巣が木にたくさん作られている。

ところで今日は12/31の大晦日

ちゃんとカウントダウンできるかな。

おしゃれなバーとかクラブでやるのが理想的なんだけどな-。

 

結局サイランバスターミナルに着いたのはだいぶん遅れて20:30頃だった。

部屋の借り主の娘さん(大学生)が彼氏と待っていてくれた。完全にヨーロッパ顔の美人さん。英語のコミュニケーションがちょっとだけとれた。にこやかな二人。待たしちゃって申し訳ない!ピック料金は2,000テンゲ。

今回のお部屋はAIR bnbで割引もあって3泊で6,357円。2人で割ると超安い。彼氏さんの車で、ZHELTOKSAN STEETにあるアパートへ向かう。

アパートに到着すると、じゃらじゃらとした大きな鍵で、まず建物の分厚い扉を開けた。

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鍵はかかっていても、かっちりとは閉まっていない古い造り。中に入ると廊下にもオイルヒーターが通っていてそんなに寒くはない。夜は気温が下がって寒くなったけど、ウイグルより少しマシかな。

階段を登って、3階の部屋へ。学校の階段みたいに広い。

部屋は、日本の一人暮らし用の1Kアパートと変わらない。広さも15畳くらい。ベッドは二つ置いてあって、暖かいし、問題なし!

そして、水回りも清潔。

最終日は出るときにメッセージをちょうだい、そして鍵はそのまま部屋に置いていってね、と言って二人は帰って行った。

ふーーー!

とにかく、一大イベントの長距離バスも無事に終えてアルマトイにたどり着けた!

言葉通じなくてもいけるもんだな!

さて!

時間は21時過ぎ。

ささっとシャワーをして、いよいよ町へ繰り出そう!!!